ここでようやくトークタイムへ。「みなさんにお会いできて本当に嬉しいです!」。元気いっぱいのメンバーらは、日本のONEDOORと直接触れ合える喜びを次々と口にする。司会者とのやりとりでは、日本での活動に対する意気込みや目標を語り、『AND,』のために日本で撮影した写真やレコーディングに関するエピソード、日本で気に入ったものなども紹介。おかげで会場内は穏やかな空気になり、同時に祝祭ムードも高まっていった。
短くも充実したイベントは早くも終わりに。会場に駆けつけてくれたONEDOORに感謝の言葉を述べたメンバーたちは、最後のナンバーの準備のために一度バックステージへ戻った。司会者のトークを挟み、再び舞台に立つと、今度は『AND,』のラストナンバーで日本オリジナル曲の「GOOD DAY」を熱唱。ソフト&メロウなトラックとみずみずしいボーカルでイージーリスニング的な魅力を振りまいたステージングは、一音一音が心地よく響く。きっと会場にいた多くの人たちがイベントのハイライトだと実感しただろう。
今回の「GOOD DAY」のパフォーマンスは、BOYNEXTDOORからONEDOORへのサプライズプレゼントとして観客も写真・動画の撮影ができることに。SNSへのアップも可能ということで、ショーケース終了直後にネット上に彼らの話題があふれ、JP 1st Single『AND,』の情報も一気に拡散した。また、7月10日午前0時に公開した「Earth, Wind & Fire(Japanese Ver.)」のミュージックビデオのフルバージョンは、シャープでユーモラスな演出・構成が早くも話題を集め、驚異的なスピードで再生回数を伸ばしている。
非常に良い状況下でスタートを切ったBOYNEXTDOORは、これから日本でどのような展開を見せて、どのような記録を生み出していくのだろうか。とにかくファンとしては、日本における活動がグループの成長につながるとともに、音楽シーンの“次の扉”を開くきっかけになるのを期待したいところだ。
文:まつもとたくお