「コラム」韓国を知るための基本解説3



朝鮮王朝時代(1392~1910年)に儒教が国教だった影響で、今でも韓国では儒教的な価値観が浸透している。その1つが「長幼の序」。年功序列が浸透していて、年上を敬うことが重要な社会規範になっている。電車の中で若者が老人に席を譲る光景が日常的に見られる。

 

日本と韓国の違いは?
●エネルギッシュが人々
韓国の人は、一度知り合いになると何十年もの親友のような付き合い方をする。相手の懐に深く入っていくし、表面的な付き合いを好まない。気取りがあまりないのである。
また、韓国の人は感情の起伏が烈しいが、総じてエネルギッシュだ。人が集まると、街はうるさいほどに賑わう。お店から大音響の音楽が聞こえ、車のクラクションがひっきりなしに鳴る。まさに、ソウルの東大門(トンデムン)市場の賑わいは、韓国のエネルギーを象徴している。


●徴兵制について
日本と韓国の大きな違いは徴兵制の有無。これほど鮮明に両国の現代社会の違いを浮き彫りにするものはない。
韓国では、兵役法によって「韓国の男子は兵役義務を誠実に遂行しなければならない」としっかり規定されている。女子の場合は、志願によって現役兵にかぎって服務することが可能だ。

まず、韓国の男子は19歳になる年に徴兵を受けるように決められている。そして、現役兵として入隊の対象になるのは、高卒以上の学歴を有して身体検査の等級が1級から3級までの者である。
この人たちはすぐに入隊する義務を負うが、本人の入隊希望時期を考慮してもらえる場合がある。
たとえば、大学生の場合は学業が中途半端な時期に入隊するわけにもいかないので、多くは1学年か2学年を終了したときに休学して兵役につく場合が多い。

文・写真=「ロコレ」編集部

 

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コラム提供:ロコレ

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2024.03.25