東方神起チャンミンが、国と民のためにすべてを犠牲にした世孫の涙で視聴者の胸を痛めた。
19日に放送されたMBC水木ドラマ「夜を歩く士」では、祖父のヒョンジョ(イ・スンジェ)と友を失う世孫イ・ユン(チャンミン)の姿が描かれた。
イ・ユンは、ヒョンジョから幼な友達と同一人物であるチョ・ヤンソン(イ・ユビ)の血が鬼(イ・スヒョク)を倒す秘策だという事実をきいて悩んだ。ヒョンジョは気丈になれないイ・ユンを心配したが、彼は世孫という自分の立場を思い起してチョ・ヤンソンを差し出すことを決心した。ヒョンジョにチョ・ヤンソンがどこにいるのか知っていると言うシーンでチャンミンは、友を犠牲にしなければならない現実に絶望したが、必ずそうするというイ・ユンの複雑な決意を息づまった声と静かににじむ涙で表現した。
それでも残酷になれないイ・ユンは、自分を責めるキム・ソンヨルに私の命を指し出すことができるならそうしたいと言って残酷な運命を恨んだ。キム・ソンヨルがチョ・ヤンソンを隠そうとするとチョ・ヤンソンへの恋心か国と民なのか、どちらを選ぶのかと強い口調でキム・ソンヨルを叱った。 ドラマ開始当初から長所とされていたチャンミンのあざやかな発声と正確な発音は、イ・ユンの強い面を見せるこのシーンで特に輝やいた。
鬼を倒すのに失敗した後ヒョンジョは、イ・ユンに血書を残して鬼の前で自らの命を絶った。「私たち王族の血はこの国の未来と民の平和を担わなければならない義務がある。その血の重さを忘れるな」という願いの込められたヒョンジョの血書を読んだイ・ユンは涙を流した。チャンミンが流したイ・ユンの涙には、国の未来と万民の安否を担わなければならない王族の苦悩が込められていた。民の上に君臨しようしないで責任を果たすために自らを犠牲しながら、一人でいる時だけその悲しみを思いきり現わすことができた。
彼は祖父の意志どおり生きて鬼を処断しなければならないため、鬼の前で自らひざまずいて頭を下げた。チャンミンはわなわな震える拳を握り締めてやっとのこと偽りで命乞いするイ・ユンを描いた。歯を食いしばって悔しさに堪えて鬼に本音を見破られないために踏ん張った。
祖父に続きイ・ユンは親友さえ失わなければならなかった。彼も自らを犠牲にして自分が計画を主導したと言った。そして親友はイ・ユンの目の前で鬼に殺された。チャンミンは祖父に続き友さえ失った絶望的な状況で物寂しい目つきで見る人々の胸をえぐった。
イ・ユンは瞬く間に、「夜を歩く士」で一番可哀想でつらい人物になった。幼い時に父親が井戸の中で死んで行く姿を見なければならず、恨みながら暮して来た祖父の大意をやっと分かったが祖父の愛を感じのもしばし、世を去ってしまった。言葉にしなくてもすべてをわかってくれた友も自ら命を犠牲にしてイ・ユンの反乱を助けた。
チャンミンはこのようなイ・ユンにあう立派な涙の演技を見せた。鹿のようにまろやかでありながらも意志の強さのある目で、ひそかににじむ涙にも見る人々の胸を切なくする力があった。彼が流した涙には悲しむ時間も多くない世孫としての責任感も混ざっていた。死にたくないのではなく、鬼を倒すまでは決して死ぬことができないのでひざまずくしかないイ・ユンの切ない状況を悲しみにじむ瞳にすべて盛り込んだ。こんな演技までできたのかと思うほどに回が重なるほどにもっと立体的なイ・ユンの様々な面をこの上なく立派に作り上げている。