現役兵として入隊したときの新兵訓練は5週間で、社会服務要員の場合の新兵訓練は4週間である。いずれにしても、新兵訓練の一番最初には何をするのだろうか。5週間の新兵訓練を例に説明してみよう。
最初は準備段階
新兵訓練の入所式は入隊日の午後に行なわれる。兵役では最初の公式行事で、新兵たちもまだ私服だ。
自宅からそのまま来たから仕方がない。
観客席では父母、友人、恋人が見守っている。入所式が終わると、訓練兵たちは練兵場を離れて、いよいよ新兵訓練の準備に入っていく。
訓練兵たちは正式に訓練所で登録作業を行ない、その後に自己診断の報告書を書く。これは、自分自身に対するテストだ。
入隊する前の自らの生活や経験を正確に分析することで、今後の兵役生活への覚悟を明確に持てるようにするのである。
次に、訓練兵たちは身長・体重などの体格を正確に測定し、それを元に身体に合う活動服(生活するときに着る服)の支給を受ける。
以後は夕食を取り、宿舎で休むことになる。
夕食以後には大きな衝撃を受けるだろう。
覚悟していたとはいえ、大量に調理された夕食は母親の手料理とはあまりに違うし、宿舎は板間で自分のスペースは1坪もない。訓練兵たちは一列になって簡易布団を敷いて雑魚寝するのである。
自宅の個室に寝ていた今までとはあまりに違う。その状況に慣れなければ兵役生活を続けることはできない。
いくら落ち込んでも、慣れるしかないのだ。
2日目の朝6時半。起床ラッパのけたたましい音で訓練兵たちが起きる。
練兵場で点呼を受け、さらに分隊長から軍人の立ち方や歩き方を教えられる。
2日目の重要な行事は、健康診断である。ここで、今後の厳しい訓練を受けられる身体であるかどうかが判定される。
もし健康に問題があれば、病院で治療を受けることになるが、「とうてい軍務に耐えられない」と診断されれば帰宅を命じられる。
このように自宅に帰された人は、健康を取り戻した後に改めて兵役の義務を務めることになる。
3日目になると、知能検査や適性検査が行なわれる。知能検査で点数が低いと、特技兵に志願していた人もその権利を取り消されることがある。みんなが真剣にマークシートの回答欄を黒く塗りつぶしていく。
4日目には軍服を支給される。
自分の体格に合った軍服を着た訓練兵たちは、配属された連隊に出向き、ここで小銃を割り当てられる。
こうして3泊4日の準備期間を経てから連隊入隊式に臨み、それから本格的な新兵訓練が始まる。
なお、訓練兵は同期の10人くらいと一緒に記念撮影をする。その写真は陸軍のホームページにアップされて、両親や友人たちが自在に見ることができる。
コラム:ロコレ提供http://syukakusha.com/
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