2012年度の韓国歴史ドラマ視聴率ランキングNo.1の韓国ドラマ「太陽を抱く月」。日本でも今年1月からNHK BSプレミアムで放送され、人気を博した本作のミュージカル版が、12月12日(木)東京・青山劇場にてついに日本公演をスタートした。
幻想的な音楽とともに、扉をイメージするような大きな幕が何枚も何枚も開いていき笠を被った男性が登場する。それがまさに超新星ソンジェが演じる、朝鮮の王フォン。フォンが療養のために訪れた土地で香りに誘われ入った民家には巫女ウォル(リナ)がいる。彼女の顔見ると…死んだヨヌ(リナ二役)にそっくりなことに驚き、8年前を回想。フォンとヨヌの出会いから始まり、ソンジェとリナの美しいハーモニーが、ストーリーを繰り広げていく。
フォンとヨヌが恋文をやりとりするようなデュエット曲では、ソンジェの甘い歌声が会場を優しく包み込み、観客もうっとり。フォンの教育を務めるヨムとの漢文の授業の際には、ソンジェがラップ調で長い漢文をテンポよく披露し、大きな拍手が起こった。
またフォンのやんちゃ振りをかわいらしく演じ、内官との愉快なやりとりでは笑いを誘い、ヨヌの死を嘆き悲しむシーンでは力強い歌声で観客の胸に響かせるなど様々な魅力で観客を釘付けに。
ヨヌの気配を感じずにはいられない巫女ウォルに魅かれていくシーンでは、ウォルをお姫様抱っこして走り、観客をワクワクドキドキさせた。
さらにウォルの頬にチュッとかわいらしい口づけする場面では、観客も思わずニッコリ。
ウォルとフォンの密かなデートのシーンでは、女性アンサンブルによるプチェチュム(扇を用いた舞)のような美しい群舞がステージを華やかに彩り、ヤンミョンが反乱をけしかけられるシーンでは、男性アンサンブルによる剣を用いたパワフルな群舞に圧巻。
上演終了後、五感をフル稼働で満喫した観客は、スタンディングオベーションをしばらく続け、感動と感謝の気持ちを伝えた。
カーテンコールでは写真撮影が許可され撮影する観客に向かって、ソンジェを始め出演者全員がとびきりのスマイルを送った。
また終了後のハイタッチ会でソンジェは、疲れも見せず温かいまなざしと笑顔を振りまきながら、優しく手を合わせて観客全員に心を込めて見送った。
更にうれしいことに12、13日の昼公演ではハイタッチ会、12、13日の夜公演ではお見送りが行われる予定で、ソンジェからの熱いおもてなしで多くの観客を迎えていく。
10月のプレス発表会では、自身のポスター見て「弱々しい王様に見えるな」と語っていたソンジェ。ついに始まった初演でのソンジェは、フォンとして様々な魅力を放っていた。時にはやんちゃで愛らしく、ハハハハと高らかに笑う姿にソンジェらしさがあふれ、時には威厳ある王の姿にドキッとさせられた。また自身が語ったとおり「目を楽しませ、耳を楽しませ、心温まる」内容に、会場から出た後もしばらく作品の世界に浸ってしまう。そんな魅力満載のミュージカル「太陽を抱く月」、一見の価値あり!
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
写真提供:(C) EUNHASU ENTERTAINMENT
韓国ミュージカル「太陽を抱く月」
公演日程:2013年12月12日(木)~15日(日) 全8回公演
会場:青山劇場
主演:ソンジェ(超新星)、リナ(天上智喜)
協賛・広報:Glenfiddich
協力:CJ E&M JAPAN、楽天チケット
料金:全席指定16,000円(税込)
公式HP: http://k-musical.net
その他:韓国語上演・日本語字幕付き
<ストーリー>
2つの太陽が月を挟んでお互いの光を争う朝鮮の未来を見つめる。
太陽の運命に恵まれたフォン(ソンジェ)とヤンミョン。二人は月の運命を持つ弘文館大提学の娘ヨヌ(リナ)に心を奪われる。密かにやりとりして愛情を育てていくフォンとヨヌ。そしてヨヌは世子妃になる。ヤンミョンは平民として生まれ、すべてのことをフォンに譲歩しなければならない自分の運命を呪う。フォンの師匠でありヨヌの兄であるヨムを心を抱いていたミナ王女も運命に翻弄される一人である。
一方、外戚勢力の首長であるユン・デヒョンは、弘文館大提学の娘ヨヌが世子妃になると、自分たちの政治的立場が悪くなることを懸念し、ヨヌを殺すように星宿庁の国巫を脅迫する。星宿庁の国巫は、ヨヌのすべての記憶を消して死を装いヨヌを世から隠す。ヨヌが死んだと信じる悲しみの中で、わずか一時も彼女を忘れられないフォン。
8年の歳月が過ぎ、朝鮮の王となったフォンは、療養のために出た土地で記憶のある香りに誘われて民家に立ち寄り、ヨヌそっくりな巫女ウォルに出会うが…