俳優アン・セホが映画「犯罪都市3」で日本人ヤクザに扮(ふん)し、圧倒的なスクリーン掌握力を立証した。
先月31日に公開された映画「犯罪都市3」(監督:イ・サンヨン)は、代替不可モンスター刑事マ・ソクト(マ・ドンソク扮)がソウル広域捜査隊に異動した後、新種麻薬犯罪事件の黒幕であるチュ・ソンチョル(イ・ジュンヒョク扮)と、麻薬事件に関与したもう1人の悪党リキ(青木崇高扮)を捕まえるために繰り広げる痛快な犯罪掃討作戦を描いたアクション映画だ。2017年「犯罪都市」、2022年「犯罪都市2(邦題:犯罪都市 THE ROUNDUP)」に続く「犯罪都市」シリーズ3作目となる作品だ。
劇中、アン・セホは日本からやって来たヤクザ「トモ」役を演じ存在感を見せた。トモは日本の巨大ヤクザ組織一条組の韓国支部長で、ビジネスパートナーであるチュ・ソンチョルと組んで韓国で新種麻薬「ハイパー」を流通取引する危険に陥る人物。アン・セホはトモに扮して2人の悪党との激しい対立構図を形成し、休む間もない神経戦を繰り広げながら観客の脳裏にその存在感を刻んだ。
登場シーンから破格的なビジュアルと強烈なカリスマで視線を引き付けたアン・セホは、刻々と変化するキャラクターの感情を細かく描き出し、物語に没入感を加えた。多彩な目つきと顔の筋肉の微細な震えや荒い呼吸などディテールを生かした好演が光ったという評価だ。特に麻薬を隠そうと必死に逃走するシーンは、見る人をハラハラさせ、最強の緊張感を与えた。
それだけでなくアン・セホは流ちょうな日本語とぎこちない韓国語の発音でヤクザ役を完璧にこなして、物語の完成度を高めるのに貢献した。実際に日本語レッスンを受けながら練習を重ねるのはもちろん、家じゅうにせりふを張り付けて覚えるなど、完璧にトモを演じるためにかなり努力したという。これにはマ・ドンソクもメディアインタビューで、「演技もとてもうまくて、他の役をあげようかと悩んだ」と絶賛した。
このようにアン・セホは「犯罪都市3」にはなくてならない主要人物として“トモ”の外的な姿を完璧に具現化するだけでなく、内面まで細かく演じて観客を魅了した。毎作品、与えられた役柄をしっかりこなして期待以上の熱演を見せるアン・セホだけに、今後またどんな変身を見せて大衆の期待に応えるか注目される。アン・セホは今年の下半期に公開予定の映画「密輸」に出演する。
映画「犯罪都市3」は、公開1週間で観客600万人を突破しながら、韓国で大ヒット上映中だ。
WOW!Korea提供