パク・ソジュンが主演して社会現象を巻き起こすほどの人気を博した『梨泰院クラス』。見た人がさまざまに語っているように、このドラマからは10人いれば10通りの感動が生まれている。その中で特に印象的だったのが親子愛だ。
父親の役はソン・ヒョンジュ
『梨泰院クラス』というドラマには、様々なキャラクターが登場する。
特筆すべきなのが、パク・ソジュンが扮するパク・セロイだ。
彼の壮大な野望が凄い。
なんと、韓国で一番の外食産業のチャンガ・グループに勝ってナンバーワンになってみせる、という。いわば、『梨泰院クラス』はとてつもない夢を持ったパク・セロイが成長していく物語なのだ。
彼は極端な頑固者だ。その頑固さゆえに高校を中退させられた。
しかし、志が高かった。
さらに、現実を変えていくパワーも持っていた。
それほどに凄い主人公なのだが、彼がそこまでの人物になれたのは、父親の影響がとても大きかった。
ドラマの第1話では、パク・セロイと父親の親子愛が克明に描かれるが、父親を演じているのがソン・ヒョンジュということにビックリした。
ソン・ヒョンジュは、韓国で誰もが知っている大物俳優だ。大人気となったドラマ『ソル薬局の息子たち』でも主役を務めていた。
これほどの大物がパク・セロイの父親として特別主演したことは凄いことだった。
ドラマでは、ソン・ヒョンジュが息子に酒の飲み方から信念の大切さまで諭している。本当に心にしみる言葉だった。
しかも、パク・セロイが土下座を強要されたときも、無理強いをせず、息子を信頼して会社まで退職している。
ソン・ヒョンジュが演じた父親は、『梨泰院クラス』に登場したキャラクターの中でも、とっておきの人物だった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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