写真＝遊撃訓練は重要な訓練だ(韓国陸軍公式サイトより)
新兵訓練でひととおりの射撃訓練を行ないながら、いよいよ新兵訓練の後半に移っていく。そこでは、果たしてどんな訓練が行なわれるのだろうか。順を追って、具体的に説明していこう。
大切な野営訓練
新兵訓練の後半では、引き続き射撃訓練を行ないながら並行して救急法を学んでいく。危険な訓練を行なうこともあるので、救急法を覚えることは必須だ。
さらには化学ガス訓練も受ける。
この化学ガス訓練は、新兵訓練を受ける人にとって、本当に「思い出したくない訓練」になっている。
化学ガス訓練は、専用の部屋に入って催涙ガスを浴びる。非常に苦痛をともなう訓練だが、これは誰もが一度は経験しなければならない。
続いて、手榴弾の扱い方と投げ方を学ぶ。かなり危険をともなうので、教官と一緒に慎重に訓練が行なわれる。
その後は遊撃訓練が実施される。地面に這いつくばって仮想の敵に近づく訓練であり、肉体的にも苛酷である。全身が筋肉痛となり夜も痛みが消えない。それでも辛抱していかなければならない。
新兵訓練の終盤では、テントを張って宿泊する野営訓練を行なう。
寒い時期には本当に辛いが、雪の中で新兵訓練を行なう場合もあるので、事前の準備がとても大事である。
また、野営訓練のときは仲間同士の連帯感も養われる。
そして、新兵訓練の最後には、重い荷物を背負って早足で２０キロなどを歩く行軍などを実施する。
これをやり遂げることによって、新兵訓練が終わる。
以上が５週間の新兵訓練の中身だ。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
コラム提供：ロコレ
