ドラマ『二十五、二十一』でキム・テリは、フェンシングに取り組む女子高校生のナ・ヒドを演じている。国家代表になるという大きな目標を叶えたうえに、ついにアジア大会で優勝するほどになった。
夢をかなえた2人
『二十五、二十一』の物語の設定は最初が1998年。韓国が経済危機で大変な時期だった。
そんな中でも、ナ・ヒドの明るさは飛びぬけている。時代を超える突破力を持っているのだ。そんなキャラクターをキム・テリが卓越した演技力で表現している。
なにしろ、30歳を越えているキム・テリが演じているのが高校生なのだ。しかし、不自然さがまったくない。彼女の天性の表現力が、演じるナ・ヒドを華やかに彩っている。
そんなナ・ヒドが年ごとに成長していく。
オリンピックでも金メダルを獲得するようになった。
そこまでどれほどの困難があったことか。ナ・ヒドは努力で自分の夢をかなえたのだ。
それは、ナム・ジュヒョクが演じたペク・イジンも同様だ。
彼はテレビ局の新聞記者になった。フェンシングの担当となり、選手であるナ・ヒドとの距離感に悩む。
結局は、公私のけじめをつけるために社会部への異動を願い出た。
そして、ニューヨークで「9・11」が起こる。ペク・イジンはニューヨークに派遣され、そこで記者人生が変わっていく。
結局、ニューヨーク特派員を志願して、ナ・ヒドとの別離が必然になってしまった。
その後の2人。
ペク・イジンとナ・ヒドは自分の夢をしっかりとかなえた。
誰にでもできることではない。
それを成し遂げた2人。ドラマを通してナ・ヒドとペク・イジンに祝福したい気持ちだ。
2人の人生に微笑みを!
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム:ロコレ提供