歌手兼俳優のノ・ミヌが、前所属事務所SMエンタテインメントを相手に損害賠償請求訴訟をしたことがわかった。
11日、ノ・ミヌの法定代理人となる弁護士は報道資料を通じて「過去にSMエンタテインメントで『TRAX』というグループとして活動していたノ・ミヌは、2015年4月末頃にSMエンタテインメントを被告としてソウル中央地裁に損害賠償請求を提訴すると同時に、公正取引委員会にSMの不公正行為について申告した」と明らかにした。
以下、ノ・ミヌ法定代理人の公式立場全文。
過去にSMで「TRAX」というグループで活動していたノ・ミヌは、2015年4月末頃にSMエンタテインメントを被告としてソウル中央地裁に損害賠償請求を提訴すると同時に、公正取引委員会にSMの不公正行為について申告した。すでにSMとの専属契約が終了し、SM所属の芸能人として活動していないノ・ミヌが、今になってSMを相手に巨額の損害賠償請求を提訴し、公正取引委員会に告発した理由とは何だろうか。
SMと所属芸能人との専属契約紛争はよくあることだが、ノ・ミヌのようにすでにSMとの契約期間が終了した後に提訴するケースはそう簡単にない。それほどノ・ミヌにとって切迫した何かがあるため、今からでも本人の権利を取り戻したいということであろう。
ノ・ミヌは他のアイドル歌手とは違って、作詞や作曲に相当の才能が見られたため、デビュー直後から本人自ら作詞・作曲した曲で活動をし、これに気づいたSMはノ・ミヌがデビューする前の一般的な専属契約延長合意を通じて、計17年に及ぶ専属契約を結んだ。公正取引委員会の大衆文化芸術人(歌手中心)標準専属契約書によれば、所属事務所と芸能人との専属契約期間が7年を超過して進められる場合には、芸能人はいつでも契約解除を通告することができると規定されていることにより、事実上7年を超える契約期間は不公正だという点を間接的に明かされている中、ノ・ミヌが17年の契約期間を問題にするのは当然である。
ノ・ミヌ側は過去17年という奴隷契約に縛られていたことも問題だが、これに抵抗しようという気配を見せると、その時からSMがマネジメントとしてしなければならない全ての支援活動を止めたため、SMを何とか抜けて独立して活動を始めると、全ての放送局にノ・ミヌの出演をさせないなどのいわゆる「SM式復讐法」の最初の被害者だったと主張している。
芸能界に従事する人でなくても芸能界に関心を持っている一般人ならば、所属歌手がSMを任意に離れたら、放送局に足を踏み入れられないという噂を一度は耳にしたことがあるだろう。実際に、グループ「東方神起」の脱退メンバーである「JYJ」のジュンスが、6年ぶりにEBSの音楽番組「スペース共感」に出演して涙を流した件は、多くのファンが公憤を覚えた。
このような「東方神起」事件をきっかけに、明らかな理由もなく番組出演を阻止する行為を禁止する内容の「『JYJ』法」放送法が新政治民主連合のチェ・ミンヒ議員代表の発議で14日に国会に提出されるに至った。
果てしなく繰り返されるSMと所属芸能人との紛争が、ついには過去の所属芸能人との紛争にまで拡大している。どれほど悔しい思いをしていたら、専属契約が終了したノ・ミヌが巨大マネジメント会社であるSMを相手に損害賠償請求を提訴しただろうか、その結果が注目される。
WOW!korea提供