今春、K-POP界にカムバックやデビューを控えるガールズグループが溢れている。その中で、新人「THE ARK」は自身だけの独自的な路線で注目を引く。
新たに出撃するガールズグループのコンセプトは清純、あるいはセクシーのどちらかに分かれるのは、既に昔から。ここには理由がある。ガールズグループが誕生し続ける上で、各自違ったコンセプトを生かしてデビューしても、結局、生存戦略を追い求めるうちに“必然的に”清純かセクシーという安定した道を選ぶことになるのだ。
4月のK-POP界で活発に活動しているガールズグループを見てみても、楽曲のカラーは多様であっても、ほとんどが清純かセクシーだということがわかる。デビュー初期のコンセプトの企画段階から“何か違った”コンセプトで武装したグループであっても、結局は清純やセクシーなイメージを生かし、活動するグループが多いのが現実だ。
なぜ、このような選択をせざるを得ないのか。K-POP界で清純なコンセプトはセクシーに比べて比較的ファン層も広く、その寿命もまた長いというメリットがある。反対にセクシーなコンセプトはファン層や販売量は低下するかもしれないが、大衆に露出しやすくはやくに話題となって、認知度も高くなるというメリットがある。
だが、このような両極端的コンセプトに大衆が物足りなさや苦しさを感じるのも事実。新しいものを望む声も大きい。
最近はセクシーコンセプトが変質し、過度な扇情性で問題視される場合もある。時には歌と関係のない振り付け、意図性が多い扇情的なミュージックビデオは修正や再編集だけでも広報として利用する。
SBS「K-POPスター2」出身のチョン・ミンジュ、Mnet「スーパースターK3」ユナ・キムほか、ハンラ、チョン・ユジン、チョン・ジェインで構成された「THE ARK」はこのような姿を脱ぎ捨てた。4月にSBS「人気歌謡」でデビューし、タイトル曲「The Light」で活動している「THE ARK」はステージでお姫様のような服を着て愛嬌を振りまくわけでもなく、セクシーさを強調し意図的に露出するわけでもない。
実際に多くのガールズグループメンバーがラップ、ボーカル、パフォーマンスなどに才能を持ちながら、画一化されたコンセプトによってステージ上でこれを見せることができずに、悩んだりもする。「THE ARK」はそんなメンバー各自の魅力を最上地で発揮されることが目標だ。明らかなのは、清純やセクシーでファンたちを集め、K-POP界にいる既存のグループたちの系図をもう少し豊かにしたいという考えだ。
WoW!Korea提供