前編と中編で新大久保駅の界隈の説明をしてきたが、大久保通りと職安通りを結んでいる狭い道がイケメン通りだ。通りの長さは350メートルほど。ゆっくり歩いても5分くらい。すると、やがて職安通りに出る。
韓国広場
職安通りは大久保通りよりもずっと道幅が広いので、反対側の歩道が随分遠くに感じる。逆に言うと、車道によって職安通りの二つの歩道が分離されている感じだ。そのあたりはちょっと惜しい気がする。
一般的に職安通りというと、JRのガードから明治通りまでの距離をさすのだろう。右に向かうとJRのガードで、左へ行けば明治通りだ。今はその中間地点あたりか。
職安通りを左に行ってみる(方角は東)。JRのガードとは反対の方角だ。3分ほど歩くと「韓国広場」の前に出た。
この界隈でも特に有名なスーパーマーケットで、ソウルの店に来たと錯覚するくらいに、韓国の商品であふれかえっている。
ここではキムチ、インスタントラーメン、韓国海苔、焼酎、マッコリなどが豊富にそろっているので、店を出るときは袋を手にたくさん持つことになる。それほど大量に買い込みそうなのだ。
特に最近人気を集めている焼酎もたくさんの銘柄を並べている。ただし、買いすぎると重くなるので、そのことだけが注意だ。
「韓国広場」からさらに東へ行くと明治通りに至り、その交差点には大江戸線と副都心線の東新宿駅の入口がある。
職安通りに行くなら、この東新宿駅も近いのだが、とにかくプラットホームが深くていくつもの階段を下りていかなければならない。この駅を利用するなら、階段が多いことを覚悟しなければならない。
文=康 熙奉(カン ヒボン)