韓国の中央防疫対策本部は2日、ソウル市で同日午前0時までの24時間に新たに2268人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者数は前日(2222人)を46人上回り、2日連続で過去最多を更新した。海外からの入国者の感染が6人だった。
韓国の新型コロナウイルス新規感染者は5266人、入院中の重症者は733人と、どちらも1日で前日の最多値(5123人、723人)を更新した。首都圏の重症患者専門病床の稼働率は88.1%で90%を目前にしている。
伝播力がデルタ変異株より強いと観測されるオミクロン変異株の地域社会への伝播が避けられない状況で、防疫当局の苦心は深まっている。中央災難安全対策本部はあす(3日)、首都圏の私的集まりの人数制限縮小、防疫パス適用対象の拡大などに対する結論を下す。
ただ現在、重症患者病床の危機状況がワクチン効果が低下した高齢層を中心に、集団感染はワクチン未接種の10代を中心に現れており、防疫強化だけで解決するのは難しいとの声も上がっている。さらに、やっと息をついた小商工人・自営業者らに及ぶ被害も莫大になるものとみられる。