「コラム」韓国がドラマをたくさん制作できる事情とは?(前編)

韓国は本当にテレビドラマが好きな人が多い国だ。たとえば、KBS、MBC、SBSという地上波のテレビ局を見ても、毎日30分ずつ放送している「毎日ドラマ」があれば、月火、水木と連続して放送する「ミニシリーズ」があり、さらには土日に放送する「週末ドラマ」がある。この他に、ケーブルテレビもたくさんのドラマを放送している。

 

週2回放送体制
「いったい1日に何本のドラマを放送しているの?」
そう思えるくらいに、ドラマがテレビ画面を賑わせている。
連続ドラマでも1週間に1回放送するのがどの国でも基準だろうが、韓国はまるで違う。2夜連続で1時間のドラマを放送して、週2回放送体制を堅持している。


しかも、韓国は事前制作ドラマが非常に少なくて、ほとんどが撮影しながら放送するという「生放送」状態。作るのは本当に大変だ。
時代劇になると、衣装や建物などの準備が相当大変で、スタッフや俳優は疲労困憊。それでも、懲りずに(?)時代劇を週2回ずつ放送している。
「なんで、こんなにドラマの本数が多いの?」


素朴にそう思うが、韓国の人たちはせっかちで「次の回を早く見たい」と思っているので、作る側もその需要に応えて週2回も作らざるを得ないのである。
とにかく韓国の人たちは好奇心が旺盛だ。

隣の家の箸(はし)の本数までわかるというくらい他人に興味を持っている。
その好奇心の矛先がドラマに向いて、視聴率もいいので、テレビ局はこぞってドラマ作りに邁進する。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

 

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コラム提供:ロコレ

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2021.11.29