韓国ドラマには名セリフが多い。それに触れていると、人生をしみじみと考えるようになる。特に、秋には名セリフがよく似合う。そこで、4つの印象的なセリフを韓国ドラマから選びだしてみた。
現在を生きる大切さ
まずは、最初のセリフ。
「この世には2種類の幸せがある。ひとつは後から振り返ったとき気付く幸せ。もうひとつはその場で実感できる幸せ。その場で実感できる幸せはとても貴くて、その時の思い出だけで一生生きていけるほどだ」
これは、『ドリームハイ』の第20話で、ようやくチャンスを得た主人公が発したセリフ。人生において、わずかに訪れるかけがえのない輝き。それこそが人生の絶頂だと気づかせてくれる。
二番目のセリフ。
「今よりも大切な“次”はない。永遠に“次”が来ないかもしれないから。目の前にある今ではなく、来るかもわからない次の機会を待てるほど人生は長くない。勇気がなくて今を諦めるなら、次の機会にも希望はない」
これは、『応答せよ1997』の第13話で、偶然に再会したユンジェ(ソ・イングク)とシウォン(チョン・ウンジ)の会話の中の一節。生きている“今”の大切さを気づかせてくれる。
三番目のセリフ。
「皆はお前を誤解している。お前の良さは人より秀でているところではなく、何があってもひるます、前へ進むことよ」
「皆があきらめてもお前だけは立ち上がる。お前は投げ出されても花を咲かせる花の種。だからつらいことが多いのよ。でも、前に進みなさい」
これは、『宮廷女官 チャングムの誓い』の第27話で、無実の罪で流罪となったチャングム(イ・ヨンエ)が、背負っているハン尚宮から掛けられた言葉だ。
この言葉を言ってからハン尚宮は絶命した。
まさに執念のセリフだった。
最後のセリフは『トッケビ~君にくれた愛しい日々~』から。
900年以上も生きているという設定のキム・シン(コン・ユ)。彼の人生を象徴するようなセリフが次のものだ。
「人間は生まれ変わって四度の人生を経験する。一度目は種を植え、二度目に水をやり、三度目に収穫して、四度目に食べる……」
この言葉を聞くと、果たして自分は何度目の人生を歩んでいるのか、と想像する。
一度目?
二度目?
それはわからない。しかし、紅葉の美しい場面が次々に現れた『トッケビ』を見ていると、秋は人生を考えるのに本当にふさわしい季節だと実感できた。
文=「韓流テスギ」編集部
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コラム提供:韓流テスギ