芸能プロダクション「YGエンターテイメント(以下、YG)」のヤン・ヒョンソク前代表から性接待を受けたという疑惑に巻き込まれ、名が知られたマレーシアの事業家ジョー・ローが新型コロナウイルスの震源地である中国の武漢に行方をくらましたと見られている。
19日に日刊紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、「1MDBスキャンダル」を捜査中のマレーシアの警察庁長は同日記者会見で「ジョー・ローが武漢で行方をくらましたという情報を入手した」と明らかにした。
警察庁長は「新型コロナウイルスの事態後、彼が都市を離れたのかどうかに対する新しい情報はまだない」とし、「万が一ウイルスに感染してマレーシアに来たら我々医療施設が最高だと言ってもらいたい」と述べた。
1MDBはマレーシアのナジブ・ラザク第6代首相の奈落前、マレーシア首相が経済開発事業を名分に2009年に設立した国営投資企業だ。ナジブと側近たちは1MDBを通じて45億ドル(約5200億円)を流用した疑いがもたれている。
ジョー・ローはこのような1MDBスキャンダルの核心人物として、アメリカやマレーシアの司法当局からマネーロンダリングおよび収賄の疑いなどで追跡を受けてきた。彼は1MDBに公式な職責はなかったが、秘密資金を造成して管理するなど“金庫番”の役割をしたとされている。
現在、ジョー・ローは国際刑事警察機構の手配リストにも載っているが、彼の正確な所在は確認されていない。
一方、昨年韓国検察はYG代表のヤン・ヒョンソク容疑者に対し、「容疑なし」で不起訴処分とした。
WOW!korea提供