ドラマ韓国版『花ざかりの君たちへ』では寮長ハ・スンニ役でSHINeeのミンホらと共演、『魔王』『銭の戦争』『根の深い木~世宗大王の誓い』など多くの話題作に出演、その整ったルックスと確かな演技力で日本でも注目を集めている韓国の人気俳優ソ・ジュニョンが3月10日(日)東京・ラフォーレミュージアム六本木にて、『ソ・ジュニョン Fan Meeting in TOKYO』を開催した。
2004年『悲しき恋歌』のミュージックビデオでクォン・サンウの少年期を演じデビュー、この時のクォン・サンウの役名“ソ・ジュニョン”を芸名にしたという経歴の持ち主のソ・ジュニョンは最新ドラマ『シリウス』では双子の兄弟ト・ウンチャンとト・シヌの異なるキャラクターを一人二役で演じ、実力派俳優リュ・スンスとの演技対決でも大きな話題を呼んでいる。
黒のロングカットソーに黒のインナー、黒いパンツと全身黒でキメた彼がSG WANNABE+の“ラララ”を歌いながらステージに登場すると、会場は大歓声に包まれた。
ファンのリズミカルな手拍子の応援を受け、最後まで歌い終えると「緊張しながら歌ってしまいました。」と苦笑いを見せながら「お会いできて嬉しいです。」と笑顔で挨拶。
「今日は楽しい時間を過ごしましょう!よろしくお願いします。」と日本語で会場のファンへ呼びかけると客席は大歓声に包まれた。 「この曲は僕がミュージックビデオに出演した曲で、日本でも有名な曲だと聞いたので歌いました。…・・・すみません(笑)」と頭を下げるソ・ジュニョンに会場からは「ファイティン!」の声がかかり、オープニングからイベントは和やかな雰囲気に。
早速、“『フォトタイム 』コーナー”へ。 MCから「ジュニョンさん写真は?」と振られると「やるなら、今でしょ!」と日本の予備校のCMで有名なセリフで応戦、会場の笑いを誘うなどソ・ジュニョンも意気揚々の様子。
ステージの右へ、左へと様々なポーズでファンサービスに努めた後は“トークコーナー”へ。 日本には数えきれないほど来日しているというソ・ジュニョン。
「最近は去年の11月末に来日してドラマ『シリウス』の台本を持ってのんびりと10日間過ごしました。」と話し、ファンの間では“カレー王子”と呼ばれるほど「カレーが大好き!」というソ・ジュニョンは「渋谷にあるカレー屋に過去10回来店したがいつも行列してる人気店で、昨日やっと食べることができました(笑)。」とカレーにまつわるエピソードを紹介、ファンを喜ばせた。
さらにデビューのきっかけを「17歳の時、道で帽子にサングラスをかけた体格のいい男性にスカウトされたんです。『明日、○○時にここに来て!』と言われて行ってみるとそのまま車で2泊3日の撮影につれて行かれました(笑)。
後日談ですがその男性が韓国MV界、CM界の最高峰の監督だったんです。」と明かし、現在撮影中の東野圭吾原作の映画『さまよう刃』では「熱血刑事を演じています。」と作品について熱く語り、撮影の裏話も披露した。 ファンからの“質問タイム”では抽選で選ばれたファン3名がステージへ。
憧れのソ・ジュニョンを目の前に感激で質問が浮かばないというファンや、仙台から来たというファンが直接質問を投げかけた。
俳優として、また一人の男性としてこれからの目標は?との質問に「俳優としては“俳優”をやめるその日まで、自分の洋服を着ているような演技をしたいと思っています。」とし、「一人の男性としては、自分が休みでも奥さんが仕事の時は、お弁当を作ってあげたいと思います。
元々料理は好きなので…・・(笑)」と話すと、彼の言葉にファンは大喜び、称賛の拍手が鳴り止まなかった。
“演技でデート”のコーナーでは4月から高校生になるという中3の少女が選ばれてステージへ。
感激のあまり涙を流す少女を優しくリードするソ・ジュニョン。 会場の応援を受けて『あなただけよ』のワンシーンを見事に演じ、イベントを盛り上げた。
またホワイトデーにちなみ、抽選で選ばれたファン2名には自らデコレーションしたケーキを食べさせてあげるという特別企画や、会場の後方からキャンディーをプレゼントしながら登場するサプライズで客席後方のファンへの心遣いを示した。
“愛を夢見るすべての人たちへ”と題した自筆の手紙の朗読では、彼の想いに触れたファンは感動に胸を震わせた。 最後に「リハーサルの時もそうでしたが作られた感じが嫌だったので、台本どおりにしなかったんです。
(僕と僕のファンという)お互い好きな人同士が一つの場所に集まり、同じ時間を共有し、お互いを感じる大事なイベントなので、ケーキ作りも含め、僕のアドリブを入れました。」と述べ、「俳優という職業は人から見られるという職業で、特別なものではないと思っています。今日、皆さんと同じ気持ちで僕もステージを楽しみました。
皆さんいかがでしたか?僕自身、本当に楽しかったです。皆さんが家に帰られた時に『今日は楽しかった』と満足して眠りについて欲しいと願っています。」と語った。
さらに「これから僕が演技をする上で皆さんがお気に召さない演技もあるかと思います。
皆さんが失敗だと思う演技であっても、そういった演技を繰り返し、苦しむことで成長していくと考えています。
どうか皆さん、寛大な心で見守って頂きたいと思います。」と挨拶すると、その真摯な姿勢に会場からはこの日一番の大きな拍手が送られた。 多くの作品に出演、俳優に一番求められることは『目力と呼吸』、『じっとしていてもすべてを伝えられるような俳優になりたい』と演技に対する信念を熱く語るソ・ジニョン。
約3時間という短い時間ではあったが俳優ソ・ジュニョンの魅力と飾らない素顔の魅力をこ