「コラム」ネットで批判されたイ・ミンホの兵役問題を考える〔10月25日版〕

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2016年5月、イ・ミンホの所属事務所「MYMエンタテインメント」が彼の兵役について「公益判定を受けた」と明らかにした。つまり、軍隊ではなく役所勤務などで兵役を履行することが決まったのだ。これに対して、韓国のネットユーザーから批判の声が起こった。その背景を見てみよう。

 

兵役問題はデリケートな要素が多い

韓国のネットユーザーがイ・ミンホの兵役問題に関して批判したのは、主に次の二点である。
「一般人であれば身体に問題があっても3級判定で現役兵になるのに、芸能界のスターなら4級判定で社会服務要員(公益勤務要員)になれるのか」(ちなみに、徴兵検査で1級から3級までに判定されると現役兵になり、4級は社会服務要員となる)
「公益判定になるくらいなら、なぜもっと早く兵役に入らないのか。あまりに長く延期しすぎている」
こうした批判が起きるのは、仕方がない面がある。日本からは窺うことができないが、韓国においては男子の兵役問題が非常にデリケートだからだ。端的に言うと、不公平感が出やすい問題なのである。
一般人の兵役免除率は5%程度なのに、特権階級(大企業の役員、高位公職者、富裕層)の息子たちになると、一時は30%近くに上昇したというデータもある。国民が兵役問題に敏感になるのは、「意図的な兵役のがれ」や「楽な服務で兵役履行」ということが日常的に行なわれていると疑っているからである。
とはいえ、「批判のための批判」になっている場合も多い。イ・ミンホのケースはどうなのか。

(2ページにつづく)

 

2016.10.25