「あけましておめでとうございます! 」
ステージ左側から登場したイ・ジュンは、ジョン・レジェンドの「Someday」を英語で歌い終えるとイタズラっぽい表情で会場を指差し、突然ステージから飛び降りて客席へ。ファンの間を歩きながら「ファルジュ」をはじけるように歌い、踊り、会場は一気に熱狂の渦に包まれた。
ドラマ「IRIS2-アイリス2-:ラスト・ジェネレーション」や「風の便りに聞きましたけど!? 」などで注目を浴びるイ・ジュンが1月16日(土)、東京・日比谷公会堂で「イ・ジュン1st ファンミーティング」を開催した。
日本のファンの前に姿を見せるのは久しぶり。「1年間遊んでいるように見えたかもしれませんが、実はとても忙しかったんです。日本に来る前にも徹夜で撮影していました。でも、今日はとてもリラックスしてイベントに臨むことができ、うれしくおもっています」と笑顔を見せた。
昨年は1月に新事務所と契約。前半には韓国で「風の便りに聞きましたけど!? 」の撮影・放送、夏には映画「ゲスト(原題)」が公開。「APAN長編ドラマ男性優秀賞」や「コリアドラマアワード男性優秀賞」に輝き、役者としての実力が高く評価された年だった。
さらに、ファンのために26(トゥエンティーシックス)というブランドも企画。
数字の意味について、「僕の苗字のイは韓国で数字の2と同音。名前のジュンは英語でJune(6月)。だから26にしました」。また、コンセプトについて、「イ・ジュンと書いてあるものを気楽にきられたらいいな、と思って作りました」と説明。そして、1階席から双眼鏡でイ・ジュンを見つめるファンに、「そんな近距離で見られると、毛穴まで全部見えて恥ずかしいですね~」と照れた表情になった。
このファンミーティングは、「イ・ジュンと笑ったり泣いたりする日本公式ファンクラブの名前を決める、歴史的な日」(司会)。ファンが候補に上げた「イ・ジュンシラブリー」、「JOONIST」、「26組」から、まずはファンの人気度を会場からの拍手の大きさでチェック! 一番人気は「JOONINST」だった。が、イ・ジュン本人のチョイスは、「26組」。「“組”というと、家族という感じで近く、専門的という感じがします。組(韓国語で「兆」と同じ発音)はすごく大きい。お金にすると、億より大きい。……何言ってるんだろ(笑)」というイ・ジュンの希望で、「26組」がファンクラブ名に決定した。
次のコーナーは、「イ・ジュン答えて! 」。イベントスタート前にファンがロビーで書いた質問に答えていくというものだ。
「日本で行った好きな場所はどこですか」という質問には、「いろいろなところに行きましたが、一番思い出に残っているのは秋田。雪が降っている日に露天温泉に入ったのですが、半身浴をして周りを見たところ、つららがあって。ああ~! 」と思い出しながら感無量の様子。「IRIS2」の撮影のために14日ぐらい滞在しましたが、撮影は2日ぐらいだったので、秋田はバッチリです! 」と秘話を明かした。
また、「いまはまっていることは何ですか」という質問には、「いまこの瞬間。なぜなら撮影のために家に戻ることができませんでした。日本に来ることができて気分がいいし、ゆっくり眠ることもできます。ビールもおいしいし、皆さんに会える。まさに一石三鳥ですね! 」。ファンからは大きな拍手が起きた。
イベント後半は、モノトーンのカジュアルな服装で「Still with you」を英語で歌いながら登場。映画やドラマについてのトークで、司会が映画「俳優は俳優だ」のベッドシーンについてふれると、「記憶にありません。そんなこと、したことありません……」とポーカーフェイスに。また、一番愛着があるのは、「風の便りに聞きましたけど!? 」のハン・インサン役。一方、難しかったのは「Mr.Back 人生を2度生きる男」のチェ・デハンだったと明かした。
ファンミーティングの盛り上がりが最高潮に達したのは、「人間イ・ジュンに聞くコーナー」。イ・ジュンに関する質問にファンが○×形式で答え、最後まで残った人はプレゼントがもらえるというゲームだ。
全員立ち上がった客席のファンを見渡したイ・ジュンは、「荘厳な雰囲気ですね~」。「上手な料理はキムチチャーハン」の答えは「×」で、「料理はできません。できるのはインスタントラーメンぐらい(笑)」。「自分が一番セクシーだと思う瞬間は、シャワー上がりのときだ」の答えも「×」で、「自分がセクシーだと思ったことはほとんどないです。セクシーというよりも、純朴だと思う」と、イタズラっぽい笑顔に。さらに、30秒で腹筋を20回、縄跳びを30回というミッションを軽々とこなし、さすがの運動神経を披露したイ・ジュン。ところが、フラフープはわずか4回で失敗! 会場は大爆笑となった。
次々に明かされる意外な素顔を見事に当てた3人に贈られたのは、練習生時代に映画「ニンジャ・アサシン」の撮影で訪れたベルリンで買った鮮やかな赤いバッグ、マーカーを引いた跡が残るドラマの台本、「風の便りに聞きましたけど!? 」の撮影に使用した後パジャマとして愛用していたという服という、超豪華プレゼント!! 「服は洗濯していない」というコメントに、会場からは羨望の絶叫が。何度も匂いをかぎながら「大丈夫です! 」とファンに手渡すと、大きな拍手が送られた。
「BYE」を、両手を広げて体を揺らしながら歌い終え、最後のあいさつを司会が振ると、会場からは「アンデー! (ダメー! )」という声が。「ダメですよね。僕の考えもそうです。どうしましょうか」とファンに問いかけたイ・ジュンに、会場からは「アンコール! 」の大合唱。「じゃあ、最初に歌った曲をもう一度歌いましょう。歌詞を一番しか覚えていないけれど、2番は僕が作って歌います。最後の曲は、ジョン・レジェンドの『Someday』!! 」とイベントの台本にはないアンコールを自ら提案。イントロが流れると、英語に「ありがとう~」、「さよなら~」と日本語を交え、両手でマイクを握り、観客席を歩きながら熱唱した。
素敵なサプライズに、会場からは大きな拍手。「イ・ジュン! 」、「フォーエバー! 」と声を合わせたファンに、何度も深く頭を下げたイ・ジュン。左手を突き上げてガッツポーズを取り、両手を広げてくるくる回りながらステージを去っていった。
WOW!korea提供