
俳優パク・シフが知人の家庭崩壊に関与したという虚偽の情報をSNSで拡散した女性に対し、懲役10か月の実刑判決が言い渡された。しかし、被告の女性は判決を不服として控訴しており、裁判は今後も続くことになった。
29日、韓国メディアYTNなどによると、ソウル東部地方裁判所は22日、情報通信網法違反(名誉毀損〈めいよきそん〉)や個人情報保護法違反などの罪に問われた女性A氏に対し、懲役10か月を言い渡した。
事件の発端は、2025年8月にA氏が自身のInstagramでパク・シフに関する疑惑を提起したことだった。
A氏は「いい加減にすべきだった。子どもの父親に女性を紹介する仲介役となり、家庭崩壊に大きく関与した」などと投稿。パク・シフがA氏の元夫に別の女性を紹介し、それが原因で家庭が崩壊したと主張していた。
さらに、パク・シフと元夫が交わしたとするカカオトーク(韓国で広く利用されているメッセージアプリ)のやり取りも公開。メッセージには女性の写真が含まれていたほか、A氏は通話の録音もあると主張し、波紋を広げた。
これに対し、パク・シフの所属事務所HOO FACTORYは、疑惑を全面的に否定した。
事務所側は「事実無根」と反論し、「パク・シフが受ける大きな被害を考慮し、いかなる善処もしない。速やかに警察の捜査などの刑事手続きが進められるよう、最善を尽くす」とコメント。虚偽の情報を拡散した人物に対して、厳しく法的責任を追及する姿勢を示していた。
また、パク・シフ本人も2025年12月、映画「神の楽団」(原題:신의악단)の公開記念インタビューで、この疑惑について言及した。
当時、パク・シフは「事実無根なので、ただただあきれるばかりでした。法の判断に委ねます」と語り、疑惑を改めて否定していた。
そして今回、裁判所はパク・シフがA氏の家庭崩壊に関与したという主張について、虚偽の事実であると認定した。
裁判所は、A氏の行為によって被害者が受けた被害が重大であることに加え、被告が被害者たちから許しを得ていないこと、被害者側が厳しい処罰を求めていることなどを考慮し、懲役10か月の実刑判決を言い渡した。
実刑判決とは、執行猶予を付けずに刑を言い渡す判決のこと。今回の裁判では、単にSNSに事実と異なる内容を投稿しただけでなく、他人の名誉や個人情報に関わる行為によって生じた被害の重大さも問題となった。
パク・シフ側は、一連の虚偽情報の拡散によって、映画の公開や芸能活動に相当な支障が生じるなど、大きな被害を受けたと訴えている。
ただし、今回の判決で法的な争いがすべて終わったわけではない。
A氏は懲役10か月の判決を不服として控訴した。控訴とは、第一審の判決に納得できない当事者が、上級裁判所に改めて審理を求める手続きのこと。今回の判決はまだ確定しておらず、今後は控訴審で争われることになる。
また、パク・シフ側は刑事裁判とは別に、民事上の損害賠償請求訴訟も進めている。これは、虚偽情報の拡散によって受けた損害について、金銭による賠償を求める手続きだ。
一方、パク・シフは2005年にKBS2ドラマ「快傑春香」で俳優デビュー。2007年の「SBS演技大賞」でニュースター賞を受賞し、2009年には同賞の特別企画部門男性演技賞、2010年には「MBC演技大賞」の男性優秀演技賞、2011年には「KBS演技大賞」の男性最優秀演技賞と男性人気賞を受賞するなど、人気俳優として活躍してきた。
しかし、2013年には性的暴行の疑いで告訴され、告訴の取り下げによって不起訴処分となったものの、俳優としてのイメージに大きな打撃を受けたこともあった。
WOW!Korea提供






