映画「暗殺者(たち)」ホ・ジノ監督、歴史歪曲論争に心境明かす…「こんなに貶められるとは思わなかった…俳優たちも苦しんでいる」

映画「暗殺者(たち)」が、歴史歪曲(わいきょく)論争に包まれたなか、ホ・ジノ監督が心境を伝えた。

30日に公開されたYouTubeチャンネル「ボン・ジウクのオフ・ザ・レコード」では、ホ・ジノ監督との電話インタビューの内容を公開した。

ホ監督は、映画企画のきっかけについて、1999年から韓国で放送されたMBC歴史ドキュメンタリー「今は言える」に触れた。ホ監督は、「『今は言える』を観て初めて、多くの部分を持ってきた」とし、「もちろんマエダ、例えばYだという未知の人物は想像力を加え、その部分を見方によっては映画化したものだ」と説明した。

続けて、「さまざまに連携されて複雑だった。それで、タイトルの『暗殺者(たち)』で、“たち”に括弧を付けたのだ」とし、「マエダという人物が、一人だけでない可能性もあるのではないか。複雑さがあった。その部分を開けて撮ったものだ」と語った。

ホ監督は、「ノ・ムヒョン(盧武鉉)前大統領に言及して、フレームを作るが、私が10年にわたって(準備して)放送局3社で(この内容が)ずっと流れていた。国家から明確な答えもなく、監督としては、当然映画化してみたかった」と付け加えた。

彼は、映画がパク・チョンヒ(朴正熙)前大統領をユク・ヨンス(陸英修)女史射殺事件の黒幕として描写したという主張に対して、「そんな内容にはしていない」とし、「あまりにも矛盾しており、筋が通らない」と反論した。続けて、「しかし、中央情報部が介入したというのは、『今は言える』を観ても、インタビューで、『10分で中央情報部の要員たちが入ってきた』というふたつだけを見ても、十分に蓋然性があった」と説明した。

ホ監督は、「この事件に関する内容を、『8月のクリスマス』のセリフとしても作って入れたこともあった。もちろん抜けていたが、台本集には書いてあった。その事件が、われわれの同年代にとっても、非常に大きな事件だった」と伝えた。

彼は、歴史歪曲主張の根拠として言及されるキム・ジョンイル(金正日)の謝罪説に対しても、「キム・ジョンイルが謝罪したというのは、ファクトチェックをして把握すべき部分なのに、それを根拠として話をされるので、とても悔しい」と打ち明けた。

ホ監督は、歴史歪曲論争について、「俳優、スタッフが本当に一生懸命働いており、このように貶められるとは思っていなかった。俳優も、みんな本当に苦しんでいる」とし、「このような内容を知ってきたのに、ここまで歴史歪曲論争としてレッテルを貼られるからだ」と伝えた。

それと共に、「『パク・チョンヒがユク・ヨンスを殺した』、『非道だ』、『北朝鮮の映画を真似た。そしてキム・ジョンイルが謝罪した』と話しているが、3つとも別の話だ」と強調した。

ホ監督は、「パク・チョンヒを前面に押し出さなかったと、その部分が私にとってもジレンマだった。なぜなら、監督は筋の通った話にしようとしているが、パク・チョンヒが指示し、本人が銃で撃たれる場面を入れるのは、筋が通らないからだ」と伝えた。

また彼は、主演を務めた俳優のパク・ヘイルとのやり取りに触れ、「国家や国ではなく、記者にとって重要なのは真実だという話をしていた」と付け加えた。また彼は、「なにか目的があって、この映画を作ったのではない」と力説した。

映画「暗殺者(たち)」は、1974年8月15日、大韓民国を衝撃に陥れたファーストレディー狙撃事件の疑惑と黒幕を追う物語。公開後映画が、パク・チョンヒ前大統領を事件の背後として描写したという解釈が出て、論争が起きた。

 

WOW!Korea提供

2026.10.01