
イ・チャンドン監督の新作「もしもの愛」が第83回ベネチア国際映画祭で初上映され、6分を超えるスタンディングオベーションを受けた。海外メディアからも作品を高く評価する声が相次ぎ、受賞の可能性に注目が集まっている。
「もしもの愛」は6日(現地時間)、イタリア・ベネチアで開幕中の第83回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で初公開された。
レッドカーペットイベント後に公式上映された映画が終了すると、客席からは6分を超えるスタンディングオベーションが続いた。上映後には、ソル・ギョングやチョ・インソンら出演者が涙を見せる場面もあった。
「もしもの愛」は解雇された労働者ホソク(ソル・ギョング)と妻ミオク(チョン・ドヨン)、ドキュメンタリー監督イェジ(チョ・ヨジョン)と夫サンウ(チョ・インソン)の2組の夫婦が、ドキュメンタリー制作をきっかけに出会い、それぞれ異なる人生と隠された欲望に向き合う姿を描いた作品。
上映後、海外メディアからは高い評価が相次いでいる。米「バラエティ」は「イ・チャンドン監督の底知れぬ深みを感じさせる8作目の長編はウィットと魂、そして社会的洞察を宿している」と評価。特にチョン・ドヨンの演技にも注目している。
米「ハリウッド・リポーター」は「現代社会の経済的・感情的な不安に切り込む静かだが力強い作品」と評した。
7日午前9時時点で、海外のレビューサイト「ロッテン・トマト」ではフレッシュ度100%を記録し、「メタクリティック」の批評家スコアも96点となっている。
「もしもの愛」はイ・チャンドン監督が「バーニング」(2018)以来8年ぶりに手がける長編映画で、イ・チャンドン監督がベネチア映画祭のコンペティション部門に招待されるのは「オアシス」(2002)以来24年ぶりとなる。当時「オアシス」で監督賞を受賞したイ・チャンドン監督は、今回は最高賞の金獅子賞をかけて競う。
韓国映画がベネチアで金獅子賞を受賞したのは、故キム・ギドク監督の「ピエタ」(2012)が最後だ。「もしもの愛」が金獅子賞を獲得すれば、14年ぶりの金獅子賞受賞となる。
今回のベネチア映画祭での反響は、今後行われる国内外の主要映画祭へつながる出発点として意味が大きい。ワールドプレミアを成功裏に終えた「もしもの愛」は、第99回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表作に選出されたのに続き、トロント、ニューヨーク、サン・セバスティアン、チューリッヒ、バンクーバー、釜山国際映画祭など世界の主要映画祭への出品が決まっており、グローバルな展開を続ける予定だ。
世界的な高評価を受け、ベネチア映画祭の金獅子賞有力候補に挙げられる中、受賞結果は12日に発表される予定だ。「もしもの愛」は23日に韓国の一部劇場で先行公開された後、11月6日にNetflixを通じて世界の観客に届けられる。
WOW!Korea提供







