「インタビュー」①「エージェント・キム」イ・スンヨン監督、ソ・ジソブの謙虚な姿勢を絶賛「『受け入れられなければ引退』と言っていた」

SBSドラマ『エージェント・キム:リアクティベーティッド』(以下、「エージェント・キム」)が、最高視聴率23.1%を記録し、有終の美を飾った。俳優たちの熱演はもちろん、原作ウェブ漫画の魅力を映像で見事に表現したイ・スンヨン監督の演出も高く評価された。

『ボイス2』『ワンダフルワールド』『トレーサー』など数々の話題作を手掛けてきたイ・スンヨン監督は、放送終了翌日の30日、ソウル・サムチョンドン(三清洞)のカフェで行われたインタビューで、作品への思いや主演ソ・ジソブとの撮影秘話を語った。

イ・スンヨン監督は、作品の大ヒットについて「視聴率が20%を超えた時、出演していた端役の俳優からも連絡が来ました。主演から助演、端役まで全員が本当に一生懸命取り組んでくれましたし、皆さん人柄も素晴らしく、仕事に対して非常に情熱的でした。作品への没入度が高く、完璧主義だと感じるほどで、演技に心から向き合っていました」と振り返った。

放送前はここまでの反響になるとは予想していなかったという。

「初回から高い視聴率を記録し、本当にありがたかったです。第2話放送の翌日は携帯電話の通知が鳴りやまず、視聴率が15%を超えたと聞いて『一体何が起きたんだ』と思いました」

そんな中、主演のソ・ジソブが撮影中に口にした言葉が今も印象に残っているという。

「ソ・ジソブさんは『作品がヒットするかどうかは撮影していると何となく分かる』とよく話していました。でも今回は『不思議と全く分からない』と言っていたんです。そして『もし視聴者の皆さんに受け入れてもらえなければ、自分は引退する時なのかもしれません。結果は謙虚に受け止めます』と話していました」

ドラマが好調なスタートを切った後も、その姿勢は変わらなかった。

「視聴率が10%を超えたら一度電話したいと思っていたそうです。結果を謙虚に、そして感謝しながら受け止める姿がとても印象的でした。その後も連絡をいただきましたが、最後まで変わらない姿勢でした」

厳しい寒さの中で続いた撮影現場では、ソ・ジソブがキャストやスタッフ全員に金1両をプレゼントしたことも話題となった。

イ・スンヨン監督は「本当に過酷な冬の撮影でしたが、誰一人として嫌な顔をすることなく現場に臨んでいました。ソ・ジソブさんは『この作品の一員であることを誇りに思う』と言っていましたし、その感謝の気持ちを伝えたかったのだと思います。特にスタッフの仕事ぶりに感動していたようでした」と明かした。

また、本作ではソ・ジソブ演じるキム部長の過去を描くシーンでAI技術も活用した。

「キム部長が過去にどれほど恐れられた存在だったのかを見せる必要がありました。スケールや難易度、そして“殺人兵器”としての能力を最大限表現することが目標でしたが、一度は諦めるしかないと思ったこともありました。そこでAIを一つの選択肢として取り入れました」

「実は6か月前の技術では実現できませんでした。しかしAIは毎週のように進化していました。コンテを準備しながら最新技術を取り入れ、完成度を高めていきました。最後まで完成できるか分からないシーンでしたが、最大限努力して作り上げました」

さらに監督は、今回の撮影を通じてソ・ジソブに対する印象が大きく変わったことも明かした。

「以前、別の作品で二度キャスティングをお願いしたことがあり、その頃からソ・ジソブさんを知っているつもりでいました。でも今回一緒に仕事をして、その演技の深さやディテールを目の当たりにし、『自分はソ・ジソブという俳優を分かっていなかった』と謝りました。本当に新しい一面をたくさん発見しました」

撮影終了後にはソ・ジソブの過去出演作を改めて見返したというイ・スンヨン監督は、「自分が見落としていた魅力がまだあるのではないかと思い、もう一度作品を見直しました」と語り、主演俳優への深い信頼をのぞかせた。

(「インタビュー」②へ続く)

 

WOW!Korea提供

2026.07.31