『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が日韓で大ヒット中だ。劇中でヨンウを温かく見守るチョン・ミョンソク(カン・ギヨン)が理想の上司だという声も多い。本作の大ヒットによりカン・ギヨンの注目度もアップしている。
『十八の瞬間』は心に沁みる青春ドラマ!
カン・ギヨンが扮するチョン・ミョンソクは大手法律事務所ハンバダの弁護士でウ・ヨンウの上司である。ハンバダに入り弁護士活動に慣れないヨンウを温かく見守るミョンソクの姿には、観ていてとても安心感を覚える。
ヨンウがハンバダに入ることに対して当初は半信半疑だったミョンソクだが、すぐさまそれは自らの思い違いであり先入観だったと気付く。その後、ミョンソクはヨンウの才能を伸ばすため、彼女の考えを尊重しつつ適切なアドバイスをしながら常に温かく見守っている。まさに理想の上司である。そんなミョンソクを観ながらあるドラマが頭をよぎった。それは2019年に韓国JTBCで放送された『十八の瞬間』である。
『十八の瞬間』はWanna One出身のオン・ソンウと子役出身のキム・ヒャンギ主演の学園ドラマで、誰もが経験する青春時代をリアルに描いた作品だ。カン・ギヨンは『十八の瞬間』で主人公たちの担任オ・ハンギョル役に扮している。
ハンギョルは、生徒たちの寂しさや不安、劣等感など親ですら気付かない子供たちの本当の思いに気付き優しく手を差し伸べてくれる教師なのである。その点が『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でのチョン・ミョンソクの人物像とオーバーラップしてしまった。
『十八の瞬間』は校内暴力の濡れ衣を着せられた高校生ジュヌ(オン・ソンウ)がスビン(キム・ヒャンギ)のいる学校に転校してくることから始まる。ジュヌとスビンのクラスでは学級委員フィヨン(シン・スンホ)が常に取り仕切っていた。フィヨンは学級委員であると同時に権力者でもあった。フィヨンの策略にハマりジュヌは転校早々またもや問題を起こしてしまう。
青春時代をリアルに描いた『十八の瞬間』は強烈な派手さはないものの、じんわりと心に沁みる青春ドラマだ。高校生の淡いラブストーリーや親との葛藤も丁寧に描かれ共感を誘う。加えて「良い大人とは何か?」と考えさせられる作品でもある。その中でカン・ギヨンが本当に素晴らしい教師に扮している。まさに理想の教師である。疲れた時にこんな人が隣にいてくれたらどれほど癒されるだろうとまで思ってしまう。『十八の瞬間』ですっかりカン・ギヨンのファンになり『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で虜になってしまった。カン・ギヨンの魅力を堪能するなら、ぜひ『十八の瞬間』をオススメしたい。
文=朋 道佳(とも みちか)
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コラム提供:ロコレ