「コラム」韓国社会のルールブック「第31回・ランチタイムお見合い」

日本も韓国も晩婚化の傾向が強く、それが少子化の原因にもなっています。さらに、結婚をしない人も増えていて、親はあせりを感じて息子や娘にお見合いを勧めます。そこで、今の韓国のお見合い事情を見てみましょう。

平日の昼休みを活用

私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)の両親は結婚式のときに初めて会ったそうです。家同士で結婚を決めていて、当人たちは写真すら見たことがなく、初対面のまま結婚式に臨んだわけです。古き時代にはそういう例が多かったと言いますが、現代では考えられないことでしょう。
もともと、儒教思想が根強く残る韓国では、結婚は個人ではなく家同士がするものだという意識がとても強かったのです。
恋愛は個人の自由だとしても、いざ結婚となると、双方の親が相手の家柄や経済状況まで細かく把握して、結婚にふさわしい相手かどうかを判断することがあります。
相思相愛となって結婚を誓ったカップルが、親の反対によって強引に別れさせられる、ということも韓国ではよくあります。
その逆が、お見合い結婚でしょう。
実際、韓国ではお見合いによる結婚の確率がとても高いのです。
日本では「お見合いでの結婚」が最近は随分少なくなりましたが、韓国では半分近くがお見合い結婚だという調査結果もあります。

特に最近では、週末にお見合いをするのは時間がもったいないからと、平日のお昼休みにお見合いをする若い人が増えています。
まさに、「ランチタイムお見合い」です。
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2022.06.05