イ・ジュンギの20年間にわたる俳優活動を振り返った連載記事も最終回を迎えた。今回は、イ・ジュンギとムン・チェウォンが共演した『悪の花』を取り上げた。傑作として名高いドラマである。
ハラハラした展開
韓国で2020年夏にtvNで放送された『悪の花』でイ・ジュンギは、日常を騙し続ける男を演じる。
そうせざるをえなかったのは、残酷な過去を持っていたからだ。とても謎めいていて、過去をあからさまにしたら生きていけない男……それが主人公のペク・ヒソンだ。
そんな男の過去を暴こうとするのが、刑事になっている妻であるというところが、二重の恐怖を生み出している。
この妻を演じているのがムン・チェウォンだ。
彼女は、幅広い役を自在に演じ分けられる女優だ。
それだけに、イ・ジュンギと呼吸を合わせて七変化の表情を見せてくれる。本当にキャスティングが興味深いし、実際にドラマで見せたイ・ジュンギとムン・チェウォンの演技力は見事であった。
しかも、ドラマのキャッチフレーズも刺激的だ。
「14年間も愛していた夫がもし連続殺人鬼だったならば、あなたは果たしてどうしますか?」
そんなテーマをもった『悪の花』。ストーリーが進むにつれてハラハラした展開に釘づけになっていった。
そして、すべての作品で徹底的にやり尽くすイ・ジュンギは、このドラマでも最高の姿を見せてくれた。
構成=「ロコレ」編集部
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