<インタビュー>「2PM」狂うことを知らない6人の反乱

<インタビュー>「2PM」狂うことを知らない6人の反乱

デビュー曲「Again & Again」から「Heartbeat」、「Hands up」など楽しくパワフルなステージを見せてきた「2PM」が、強烈なエネルギーを伝えにやってきた。タイトルからして普通ではない新曲をひっさげた「2PM」は、狂ったように遊ぶ準備を終えた。

4枚目のアルバムタイトル曲「狂ったんじゃないの?(日本語タイトル「ミダレテミナ」)」は、バウンスディスコとハウスを基盤とした曲でメンバーのJun. Kが作詞・作曲及びプロデュースをした。タイトルのとおり狂ったように楽しむことができる歌だ。

Jun.K:よく「狂ってるんじゃないの?」という表現を使うので、そこからインスピレーションを得ました。歌詞にもMVでも自分自身を解き放ったというのがわかります。今までの僕たちの歌が楽しく飛び回って遊ぶようなものだとしたら、今回はみんなで一緒に狂ったように遊べる感じです。MVでもたくさんふざけているような場面がありますが、そういった姿がとても自然に出てきた気がします。

MVの中の「2PM」は自由で活発なエネルギーを放っている。楽しいリフレインとともにパワーあふれる“オートバイダンス”や月を背景に飛び立っていく愉快な表情とポーズを見せている。

テギョン:振り付けが簡単ではありませんでした。片足のダンスがあるのですが、MV撮影後に具合が悪くなりました。「I’ll be back」は本当に大変な振付だと思っていましたが、それを越えると思います。年を取ったから余計にそう感じるのかもしれませんが。パワーをコントロールせずにただ全てを注ぐという感じです。まさに“エネルギー放出”ではなないでしょうか。

ウヨン:「2PM」が“野獣アイドル”というイメージがあり、パフォーマンスもカリスマ性のあるものが多かったので、“狂った”という表現するのは容易ではありませんでした。本当に全てを捨てたからできたんだと思います。

「狂ったんじゃないの?」はディスコ的な要素が強い。特に「狂ったんじゃないの?」で始まるリフレイン部分は簡単なメロディーと繰り返される歌詞で一度聞けばメロディーが頭の中に鮮明に残る。歌詞も口語体で表現しているため、大衆にはさらに親しみやすい要素となった。

Jun. K:実は期待半分、心配半分です。初めて僕が作った歌がタイトル曲になったからです。パク・ジニョンさんの歌と僕の歌で競い合って決めました。事務所の社員30名とメンバー全員が歌を聞いて、多くの人が僕の歌の方がいいと言ってくれました。だからジニョンさんがもう一度聞いてみようと言って3回も聞いた結果、「狂ったんじゃないの?」がタイトル曲になりました。母に電話をして報告しながらうれしくて泣いてしまいました。

ウヨン:ジニョンさんがチャンスをくれたんだと思います。「お前たちもやってみろ」ということでしょう。いずれ他の人たちとのコラボレーションも考えているようです。

前回の「A.D.T.O.Y」と「Comeback When You Hear This Song」で思っていたような成績を収めることができなかったことについて、メンバーたちはしっかり認識していた。しかし前作の失敗が今回の成長のきっかけになったのではないかと口をそろえて言った。

チャンソン:前回の反応があまりよくなかったことについて認めます。しかしあのアルバムがなければ今回のアルバムを出すことはできませんでした。あの歌によって「2PM」がさらに成熟した姿を見せられるのだと思っています。そのくらい成長したと思います。

ウヨン:「A.D.T.O.Y」と「Comeback When You Hear This Song」で活動する時も種類が違うだけで、パワーがあったと思います。目に見える華やかな飾りをつけて装うのはイヤでした。最大限に力を抜きたかったんです。表面に見える部分よりもセクシーな感じ、悲しい感じなど基本的な感情に忠実になりました。新しい挑戦だと思います。人の成功・失敗の基準は違いますが、僕は満足しています。

テギョン:大衆が望む「2PM」のイメージというのがあるじゃないですか。パワフルさを望んでいると思います。今まで反応が良かった曲を振り返ると、エネルギーをたくさん伝えられるような曲ばかりです。今回はパワフルすぎて爆発したらうまくいくのではないでしょうか?

「2PM」はグループを超えてソロ活動でも目を見張るくらいに成長した。Jun. Kは日韓で継続してソロアルバムを出し、テギョンはドラマ「とても良い時代」で俳優としてもさらに認知度を高めた。JUNHOやニックン、チャンソンはテレビや映画で演技の経験を積み、ウヨンはMBCのバラエティー番組「私たち結婚しました」でステージでは見られない姿を見せた。

ウヨン:デビューした時は名前を売るために何でもやりました。青瓦台の舞台で子どもたちの前でアクロバティックをしたこともあります。今はソロでやってみたいことも多く、メンバーそれぞれ違う夢を持っています。「2PM」としてもいいアルバムを出して、それぞれが成長した姿を見せれば、大きなシナジー効果が表れるのではないかと思います。

強さ、セクシーさを経て楽しいダンス曲で活動を控えているメンバーの夢と目標は、デビュー当時に比べてむしろ小さくなっているが、より現実的なものになっている。

テギョン:4枚目のアルバムを出した「2PM」がどう変わって、どう成長したのかという点を見ていただければうれしい。僕たちも楽しく活動しながら、すばらしいものをお見せできるのではないかと思っています。

ウヨン:デビューした頃は冗談で「アジア最高、宇宙征服」という夢をかなえたいと思っていましたが、そういう夢は歌手なら誰もが夢見ることだと思います。しかしただ「1位になる」とか「世界最高になる」ということよりは、やりたい音楽をしながらいい音楽、いいステージをお見せできるようにするほうがいいと思います。「2PM」といったら「あのパワフルなグループ、今回も『2PM』らしいね」と感じてもらいたいです。

Jun. K:多くの方にずっと愛されたらうれしいです。「2PM」が2009年に大きな話題になりましたが、またあのように話題になったらと思います。

こうして語るメンバーの表情と話し方から、余裕を感じた。2008年にデビューしてからもう7年目を迎える。メンバーはもうお互いの目を見ただけで何を考えているのかわかるほどだ。

チャンソン:これまで本当にたくさんのことがありましたが、そういった時期を経てメンバー同士が本当の家族のようになりました。他のアイドルグループが羨ましがるほどです。僕たちは本当に団結しています。グループ内の問題は一つもありません。ただ初期の頃にアクロバティックな振り付けが多かったので、健康的な問題はちょっとあるかも。

ウヨン:初のワールドツアーを控えています。「2PM」の名前をかけてすることは初めてなので、とてもワクワクします。アジアツアーの時は、できるかなと心配しましたが、何とかうまく終えることができました。ワールドツアーは新たな挑戦で、とてつもないスケールなので体が疲れて倒れてもいいからやってみたかったことです。1歳でも若い時に世界のあちこちを回って歌いたかったです。

重い肩の荷を下ろした代わりに、メンバーはさらにワクワクするような夢を抱いていた。より軽い気持ちで楽しめる音楽をやってきたいと語る「2PM」はこれからも果てしなく駆け抜けていく予定だ。

WOW!korea提供

2014.09.20