1993年に知人に誘われて、7歳で子供服のモデルとしてデビューしたチャン・グンソクは、1997年にHBSの家族シチュエーション・コメディー「 幸福も売ります」で演技者としてもデビューした。約20年間、演技者として活動してきたチャン・グンソクは、演技だけでなく歌もうまくてMCもよくできる「万能エンターテイナー」として多くの愛を受けている。
秀麗なトークと卓越した瞬発力の持ち主であるチャン・グンソクは、2001年にSBSの「人気歌謡」のVJから始まって、2004年にはSBSパワーFM「チャン・グンソクのヤングストリート」でDJとして活躍した。また2007年には、キム・ヒチョルと一緒に「人気歌謡」のMCを担当し、多数のコンサートとフェスティバルでもMCに抜擢されて注目された。
その中でもチャン・グンソクのずば抜けた進行のセンスを確認することができたプログラムは、最近終映したMnetの「プロデュース 101」だ。「プロデュース 101」は、11人で構成されたガールズグループを選抜するために各芸能企画社の練習生が参加したオーディションプログラムで、チャン・グンソクは代表兼進行役としてプログラムをリードした。
「プロデュース 101」でチャン・グンソクは、ひたすらスポットライトを受けなければならない国民ガールズグループの候補者に対するミッションと評価を伝え、順位を発表するなどのサポーター的な役目を引き受けた。中立的で客観的にショーをリードして行かなければならないMCであると同時に、わざとらしさを交えながらも自然な流れで劇的な楽しさを引き出して中心をよくリードした。
どんな突発的な状況が起きるかもわからない生放送では、チャン・グンソクの進行がどれほど素晴らしいかを再度確認することができた。幼いころから芸能界で生活をしてきたため、蓄積されてきたノウハウを事細かく伝える先輩であり、コメンテーターとしての役割もチャン・グンソクだから可能だった。
チャン・グンソクは、「プロデュース 101」とSBSドラマ「テバク」の撮影を並行したが、本当に同じ人なのかと思うほどに全く違ったカラーを発して自身の真価をそのごとくアピールした。「チャン代表」としての冷徹さを失わず、同時にテギルというキャラクターのためにはイメージが崩れるのもかまわないという姿勢は、彼が世界的に多くの愛を受けざるを得ない理由を説明している。
これ以外にもチャン・グンソクは、万能エンターテイナーだと呼んでもいいくらいに歌とダンス、公演の企画力と多方面で特別な才能を揃えている。SBSドラマ「美男<イケメン>ですね」で披露したスター性は、現職アイドルであると言っても過言ではないほどだ。また最近では、彼が演出した映画 「偉大な遺産」が、「第20回富川国際ファンタスティック映画祭」のファンタスティック短編傑作展で、上映作に選ばれたりした。
現在、漢陽大学大学院に在学中のチャン・グンソクが、去年下半期に学友と一緒に作ったこの作品は、通帳だけを残して意識を失った父親と、父親よりも通帳にもっと執着する無情な息子のストーリーを盛り込んだ作品だ。
チャン・グンソクは、2012年にも自作映画で日本の映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」で特別賞を受賞した経歴がある。当時チャン・グンソクは脚本、監督、編集、主演と1人4役をこなして、自ら13時間編集室で作業をするほどに労力を注ぎこんだと知られて大きな話題を集めた。
常に新しいことに最善と情熱をつくしてチャレンジし、またそれを最高にやり遂げるチャン・グンソクは、今後またどんな姿で大衆を驚かすことだろう。「最高だ」という言葉がぴったりのチャン・グンソクのファンタスティックな30代が気になる。