「取材レポ」ユ・スンホ 除隊後初ファンミーティング開催「これからは幸せを届ける俳優になりたい」

YSH1225 (1)6歳で子役として韓国芸能界にデビューし、「太王四神記」「悲しき恋歌」などさまざまなドラマに出演し一躍注目を集めた、ユ・スンホ。MBCの大ヒットドラマ「会いたい」に出演後入隊。日本の活動は2012年12月に行ったファンミーティングを最後にファンとは少しの別れとなり、また必ず戻ってくることを約束していた。そんなユ・スンホが今月除隊し、12月25日(木)東京・日本青年会館にてファンミーティングを開催し、早くも日本のファンと再会を果たした。

 

クリスマス当日のイベント会場にはたくさんのファンが駆けつけ、客席は満員に埋められた。「おかえりなさい、ユ・スンホ氏」というファンからの声援を一斉に浴びてステージに登場したユ・スンホ。白のシャツに赤のロングコート、黒の革パンツというクリスマスカラーを取り入れたファッションで登場し、ファンの視線を釘付けにした。「こんばんは、私はユ・スンホです」と日本語であいさつをし、続けて「今日みなさん来てくださってありがとうございます。2年前に軍隊に行く前にここで最後にあいさつを行いましたが、その時よりも多くの方が来て下さったような気がします。今、舞台袖で控えていた時とても緊張して死ぬかと思いました。本当にお会いできてうれしいです。みなさんにとって忘れられないクリスマスとなるように一生懸命がんばります」と韓国語でゆっくりとファンとの再会の感想を述べた。

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イベント最初のコーナーはフォトタイム。ファンはまたとない機会に大喜びしユ・スンホのまぶしいほどの姿をカメラに収めた。そして2年間のファンとの空白を埋めるようにたくさんの質問に答えた。

 

Q.除隊は何日でしたか?
ユ・スンホ:12月4日でした。ちょうど3週間経ちましたが、僕からは軍人の匂いがするかもしれません。

 

Q.2年間の兵役を終え3週間経ちましたがゆっくり休むことができましたか?
ユ・スンホ:はい。家に帰って軍隊で使っていたもの、軍服などを整理して、心の整理もしました。2年と言う時間は短い時間ではありませんでした。本当に色々な事がありましたし、たくさんの思い出がありこれらは本当に忘れられない思い出です。でもこれからやらなければいけないことが既に決まっていて、こうしてみなさんと再会する予定があるという事もわかっていましたので、軍隊の事はここで終わりにしようという心の整理をする時間を持ちました。

 

Q.2年間の軍隊生活で一番やりたかったことは?
ユ・スンホ:朝寝坊です。朝6時に起きなければならなかったので、ぐっすり朝寝坊がしたかったです。今日は9時くらいに起きました。最近は日が昇ってから目を覚ますことが多いです。

 

Q.昨日(12/24)大阪でのファンミーティングはどうでしたか?
ユ・スンホ:昨日は今日よりもっと緊張していました。2年前は東京だけでファンミーティングをしました。今回は、大阪でファンミーティングをすると聞いた時『大阪は聞いたことがあるけど、大阪に僕のファンが居るのかな』と思いましたが昨日行ってみたら今日のようにたくさんのお客様が来てくださって熱い歓迎をしてくださってすごく驚きました。そして昨日ようやく戻ってきたんだな。除隊したんだなと実感しました。

 

Q.デビューは何歳の頃ですか?
ユ・スンホ:僕が幼稚園の頃だから、6歳かな。5歳か6歳の頃だと思います。

 

Q.軍隊で生活でよく考えていた事は何ですか?
ユ・スンホ:軍隊にいる時は自分が芸能人という立場をあきらめて、2年間を過ごしました。これまでの社会生活についてなどよく思い出しました。特にテレビを見ている時に、同世代の俳優さんや芸能人を見ていると、あの人はかっこよく活躍しているのに僕はここで何をしているのかと敗北感を感じたりしました。正直に言いますと、憂鬱に感じていたこともあります。でも時間が経つに連れて軍隊の生活が終わる頃には、これからの演技生活で自分がやらなければいけないことなどを振り返る時間を持てて意味のある時間を過ごせたと思います。

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Q.次回作は決まっていますか?
ユ・スンホ:映画「朝鮮魔術師」の出演が決まっています。僕が演じるキャラクターをとても気に入ったことと、監督さんが2年間演技を離れていて演技に対する感覚が落ちている僕を、この監督さんだったら僕をうまく引き出してくださると思い、信頼できるすばらしい方なので、今回やらせていただくことになりました。

 

Q.魔術師の役ですか?
ユ・スンホ:そうです。魔術師です。魔術の練習はまだやっていません。2015年の新年から本格的に魔術の練習をします。

 

Q.恋愛はどうですか?
ユ・スンホ:笑。まずは演技優先です。その後演技がある程度根を下ろすことができたらその後は海外に旅行に行ってみたいです。視野を広げて外国語にも興味があるので海外旅行に行ってみたいと思います。その次に、恋愛です。

 

Q.理想の女性像は?
ユ・スンホ:自分の仕事を集中して一生懸命がんばる女性で、うそをつかない女性です。

 

Q.日本語はどれくらいわかりますか?
ユ・スンホ:僕が高校生の時勉強をしていました。完璧な会話ではないですが自分の伝えたい事「おなかすいた」や「~に行きたいです」「ここはどこですか」などそういうような言葉は話すことができて、ヒアリングもある程度は出来ていましたが、卒業してからはまったく日本語を使わなくなったので出来なくなってしまい、今覚えている日本語はあいさつと「いただきます」と「トイレはどこですか?」くらいです。それ以外はわかりません。

 

Q.来年の抱負は?
ユ・スンホ:열심히 뛰어보자(一生懸命走ってみよう)。2年間の軍隊生活で色々な事を考えました。これまでの時間は僕にとってのストレッチの時間だったと思います。これまで体を温めて準備をしてきたので、これから本格的に走ってみようという意味が込められています。

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軍隊でのエピソードや、除隊後の過ごし方、今後の活動について、そして恋愛についてなどたくさんの質問に答え、ありのままを語った後は抽選で選ばれたファンがステージに上がり、ユ・スンホに直接質問するコーナーが設けられ、飼っている猫の名前は「サムウォリ(3月)とミョンウォリ(明月)で軍隊に行く前に母親に寂しい思いをさせないため、この2匹を連れて行き2匹にはお母さんを寂しくさせないためにたくさん煩わせるんだよと頼みました」と母親想いの姿でファンの胸を熱くさせた。

 

ファンからの質問に答えた後もファン参加のイベントが続き、選ばれたファン8名がステージに上がり、ジェスチャーゲームを行い勝った4名にはユ・スンホと2ショット写真や、手を繋いでステージで愛を叫んだり、ハンドクリームを塗ってもらう、そして今流行の壁ドンなどそれぞれに密着のプレゼントが贈られた。

 

2年前のファンミーティングではたくさん準備をして歌を披露したが、今回は除隊後すぐのイベントで準備時間がなかったため、その代わりにファンともっと近くでたくさん交流できる時間を持つようなイベントを準備したというユ・スンホ。既に多くのファンがステージに上がりユ・スンホを近くで感じられるイベントが行われたが、この日、訪れた全てのファンと近づくためにユ・スンホは客席に降り、ファンと「あっちむいてホイ」の対決を行い会場を盛り上げた。

 

クリスマスのファンミーティングということで、ユ・スンホからファンへ靴のプレゼントや、ファンからユ・スンホへ歌のプレゼントを贈りあい、そして用意されたクリスマスケーキのろうそくをみんなで吹き消し、ラッキーなファンと一緒にそのケーキを食べ、クリスマスパーティーを楽しんだ。

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イベント最後にはユ・スンホがファンに向けた手紙を読み、涙を拭うファンの姿も見られた。ユ・スンホはこの手紙を書くために夜中1時までパソコンの前に座っていたと明かした。そして「本当は今日このファンミーティングのステージに上がって客席がぎっしり埋まっているのを見て、表現できない幸せを心の底から感じました。軍隊生活をしている時は僕も大変でしたが、待っていてくださったファンのみなさんがもっと大変だったと思います。でもこのようにずっと僕のことを待っていてくださってそして今日はファンミーティングにわざわざ時間を作って来てくださって本当にありがとうという言葉しか思い浮かびません。機会ができたら日本でも良い作品に出演してみなさんにご挨拶したいと思っています。でもその前に韓国でたくさんの作品に出演し、日本にいらっしゃるみなさんにもご覧いただきたいと思います。今日はお越しいただき、本当にありがとうございました。そしてメリークリスマス」と長いあいさつを終えると大きな拍手がユ・スンホに送られた。

イベント終了後には握手会も行われファンにとっては忘れられないクリスマスとなった。

 

手紙全文
こんばんは。ユ・スンホです。東京でもう2度目のファンミーティングになりました。こうしてまたみなさんに会えてとても光栄に思います。初めてのファンミーティングの時にも思ったのですがいつも出迎えて歓迎してくださり、まだ日本では正式に活動を始めていない僕をこうして多くのみなさんが愛してくださっていることに感謝しています。みなさんの愛にこたえるためにいつの日か日本でもきっとすばらしい作品を通じてお会いできる日が来たらいいなと思っています。軍隊に行く前は僕がもらっている愛や関心を時々ストレスに感じたり、時にはその関心が当然の事のように受け止めていた時期もありました。でも軍隊での21ヶ月間一人きりでたくさんの事を経験してこれまで僕がどれだけ幸せな人間だったかということに気付きあらためて反省し自分自身を振り返る貴重な時間になりました。その時間が僕を少し強くそして大人にしてくれ、お金では買えない大切な時間として自分に残っています。待ってくださった分だけすばらしい作品をお見せできるように努力いたします。そして韓国でも言いましたが僕には新しい目標がひとつできました。今まで至らない僕が頂いた愛をみなさんにもお返ししたい。これからは幸せを届ける俳優になりたいと思っています。みなさんが作品をご覧になっている時、いつも幸せと楽しみを感じて頂けるよう常に努力して深く考える俳優になりたいと思っています。健康に感謝しています。夢があって幸せです。そして演技が出来るということに感謝しています。僕を心配してくださり応援してくださるみなさんに感謝しています。また僕を愛してくださるみなさんに感謝しています。僕は本当に本当に幸せな人間です。今日のファンミーティングは楽しい時間になりましたでしょうか?僕は軍隊を終えてこうしてファンのみなさんにまたお会いして、以前と変わらないトキメキに包まれています。今日は来てくださって本当にありがとうございました。とても楽しかったです。寒くなってきましたね。いつだって健康が一番ですのでお体にはお気をつけください。来る2015年はみなさんの手がけたこと全てが叶う充実したすばらしい一年になるようお祈りしています。ありがとうございました。2014年12月25日 ユ・スンホより

 

写真提供:A・R・A
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

2014.12.26