<Wコラム>「EXO」と「B1A4」と「INFINITE」、来年も戦国時代は続く

<Wコラム>「EXO」と「B1A4」と「INFINITE」、来年も戦国時代は続く

ボーイズグループ、ガールズグループともにアイドル全盛時代が続いているK-POP界。今では音楽業界だけでなく、映画、ドラマ、バラエティー業界までアイドルの息がかからない芸能コンテンツはないと言っても過言ではない。

特にここ数年、業界内における「アイドル」の影響力は年々増しており、今や日本と同じように、歌手としての本業と、役者・タレントとしての個人活動を両立させながらグループの存在感をアピールすることが一般的なスキームとして定着している。

中でも今年の上半期は、ガールズグループを除くと、「EXO」や「B1A4」、「INFINITE」の全方位的な活躍が目立っていた。

「EXO」の場合は、8月5日に公式ファンクラブの「EXO-L」を立ち上げ、会員募集を始めたところ、アクセス殺到で関連サイトがすべてサバーダウンしてしまうというハプニングに見舞われるほど、人気を誇っている。そして、まだ1か月も過ぎていない8月末の現時点で、会員数は230万人を突破。

中国系カナダ人メンバー、KRISの離脱騒動はあったものの、昨年に続きことしも「最強K-POPアイドル」の座を確固たるものにしている。

また、5月には韓国にて初の単独コンサート(3公演)を開催し、4万2千人の観客を動員した。コンサート当日はチケットが買えなかったファンのために場外の大型スクリーンで場内の様子を中継したことでも話題を集めた。まるで、W杯のパブリック・ビューイングだ。その後のアジアツアーも、もちろん大盛況。

さらに、二枚目のミニ・アルバム「中毒」(Overdose)のCD売上枚数は38万枚で、上半期の1位を記録。音楽販売がネット配信に移行してしまった今の韓国では、難しい数字である。ただ、音楽配信チャートでは15位にとどまっている。

メンバー個人による個別活動の面では、D.O.が韓国ドラマ「大丈夫、愛だ」で役者デビューを果たし、マルチ活動を順調にスタートさせた。
「EXO-M」の各メンバーたちも活動拠点である中国での人気が急騰し、例えばLUHANの場合は現地の映画にも出演したこともあり、SNSのメンションの数がギネスに登録されるほどのスターに浮上した。

その他の「EXO」メンバーたちも、ドラマOSTへの参加やミュージックビデオへの出演、バラエティー番組の司会などで多彩な魅力をアピールしている。

もちろん、グループとしてテレビ出演もしっかり展開しており、ことし始めの「EXOのショータイム」に続き、今月の15日からは、90年代のアイドルにフォーカスしたバラエティー番組「EXO902014」で、もっと年上のファン層を狙っている。

そして、次はナチュラル系男子アイドル「B1A4」。

2月に開催された三度目の単独コンサートは大盛況で、この8月からはアジアツアーをスタートさせている彼らだが、ことしはアルバムの売上も順調だ。

1月にリリースされたセカンド・アルバム「Who Am I」は上半期韓国で12万6702枚を記録し 、先日のシングル「Solo Day」も音楽ランキング番組で1位を獲得するなど安定した活躍ぶりを見せている。

ことしは、メンバーのバロとジニョンも役者デビューを果たし、俳優としても好評を得ている。

最後は、韓国では「公演ドル」(ライブを得意とするアイドル)としても知られる「INFINITE」だ。

そのニックネーム通り、今年は5月にリリースしたセカンド・アルバム「Season2」を引っ提げて韓国、日本、台湾の3カ国で大規模なショーケースライブを成功させ、8月には収容人数2500人以下のホールクラス会場をまわる「小劇場ツアー」を敢行し、ファンとの距離をさらに縮めている。

アルバム販売量の面でも「Season2」が約25万枚(リパッケージアルバムを含む)のヒットを記録し、中堅アイドルとして存在感を発揮した。

同時に、ウヒョン、エル、ソンヨルは俳優デビューも難なくこなしており、ソンジョンは、8月からはMnetのアイドル専門バラエティー番組「スーパーアイドル・チャートショー」のMCを担当している。

このように、チームとしての本業にも個人活動にも貪欲にチャレンジし、「二足のわらじ」を履いているアイドルが多いK-POP界だが、男女を問わずアイドルグループの中には隠れたポテンシャルをまだ発揮していないチームも多い。

アイドルたちが多種多様に進化を遂げているこの状況を考えれば、来年もK-POPアイドルグループの戦国時代は続きそうだ。

WOW!korea提供

2014.09.01