「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.24「厳格に管理される芸能人の兵役」

写真=韓国陸軍公式サイトより

韓国の兵役法には「30歳を超えて兵役の延期はできない」という規定がある。つまり、どんなに延期をしても30歳までには入隊しなければならないのだ。最近の傾向としては、芸能人が入隊するときには28歳から30歳までの例が非常に多くなっていた。しかし、その年齢が早まるかもしれない。なぜなら、兵務庁が芸能人の兵役を厳しく管理する方針を打ち出したからだ。

満28歳以上は厳しくなる

韓国で兵役を扱う官庁が兵務庁だ。
日本にはない官庁なのでわかりづらいのだが、韓国の若い男子にとっては、ここから来る通知で人生が左右されることも多い。なにしろ、兵役のすべての決定権を持っているからだ。
この兵務庁が、満25歳以上の兵役未了者に対して、各種の延期手段を厳格に管理する方針を打ち出した。
具体的に言うと、満25歳から27歳までの場合、海外旅行や国外活動を理由にした入隊延期は厳しくチェックされることになり、海外に出られる期間や回数も短縮されるようになった。
さらに厳しいのが満28歳以上の場合だ。
今後は、「大学院の進学」「資格試験の勉強」「地域や機関の広報大使活動」などを理由にした入隊延期はできない決まりとなった。
この影響が芸能界に波及することは必至だ。なぜならば、今までは大学院への進学や広報大使活動を理由に入隊を延期してきた人がいたからである。

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2018.06.16