「個別インタビュー」映画「タクシー運転手」チャン・フン監督、大ヒットはキャストのおかげ「主人公役はソン・ガンホさんしか思い浮かばなかった」

2018.04.17

韓国で観客動員数1200万人を突破し、2017年のNo.1大ヒットを記録した「タクシー運転手~約束は海を越えて~」(配給:クロックワークス)が、ついに日本上陸! 本作は、1980年5月、韓国現代史上、最大の悲劇となった光州事件を題材にし、真実を追い求めた1人のドイツ人記者と彼を乗せたタクシー運転手の物語。実在した2人が肌で感じたありのままを描くことで、1980年5月の光州を紐解いている。
平凡なタクシー運転手マンソプ役に韓国映画界の名優ソン・ガンホ、ドイツ人記者ピーター役にドイツのベテラン俳優トーマス・クレッチマン。マンソプとピーターを助ける光州のタクシー運転手ファン・テスル役に、唯一無二の存在感を放つユ・ヘジン、そして光州でピーターとマンソプの通訳を担当する大学生ジェシク役に若手実力派リュ・ジュンヨルと豪華キャストが集結! ここに「義兄弟~SECRET REUNION」「高地戦」のチャン・フン監督の演出が加わり、最後まで自分の信念を貫き通した“あの日”をドラマチックな感動で包み込む。
4月21日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショーに先駆け、チャン・フン監督がインタビューに応じ、作品を彩る豪華キャストや撮影エピソードなどについて語ってくれた。

-「タクシー運転手」は韓国で2017年、観客動員数1000万人を突破する作品になりましたが、このような大ヒットを予想されていましたか?
もちろん、上手くいってほしいとは思っていましたが、1000万人を突破するとは予想もしていませんでした。だから、このような結果にすごく感謝しています。
-どのような部分が多くの人に受け入れられ、共感を得たと思われますか?
光州事件は悲劇的な、目を背けたくなる事件なんですが、皆さんが関心を持たざるを得なかったんだと思います。そして、そういう重い内容を観客がラクに見られるように、俳優たちが上手く演じてくださったので、多くの方に見てもらえたのかなと思います。
-実在の人物をモチーフに、韓国現代史を描くうえで、大事にしようと思った部分、こだわったところなどはどういう部分でしょうか?
物語に登場するのが実在の人物であることや、その事件を経験している方たちもいるので、彼らに迷惑をかけないように作品を作る、ということにすごく気を遣いました。それから、観客にどこまでこの事件が伝えられるのか、という部分について、かなり悩みました。
-ソン・ガンホさんとは「義兄弟」に次いで、2度目のタッグになると思いますが、タクシー運転手のキム・マンソプ役にソン・ガンホさんをキャスティングした理由を教えてください。
この作品は、マンソプの視点で描いていて、マンソプは物語のガイド役になるため、観客が自分事のように感じられる演技が必要になるんですが、そういう演技ができる俳優は、そう多くないので、ソン・ガンホさんしか思い浮かびませんでした。だから、ソン・ガンホさんに演じてもらいたいと思ったし、ソン・ガンホさんが演じてくださったからこそ、多くの方が見てくださったのだと思います。

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