「コラム」連載「康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流」Vol.11「基礎軍事訓練に入ったイ・ミ ンホ!」

社会服務要員として2017年5月12日から兵役をスタートさせたイ・ミンホは、ソウルの江南(カンナム)区役所に所属して福祉の仕事をしていた。そして、今度は3月15日に韓国中部の論山(ノンサン)にある陸軍訓練所に入り、4週間の基礎軍事訓練を始めた。

5週間の訓練を4週間に圧縮

兵役で社会服務要員になった人は、最初に4週間の基礎軍事訓練を受けてから各役所で服務をスタートさせるのが一般的だが、イ・ミンホの場合は新しい制度を利用して先に服務を優先させていた。
そして、服務を継続したあとで時期を見て、今度は基礎軍事訓練を受けることになったのである。
社会服務要員で兵役を代替した人も、戦時には兵士として軍務に就く可能性があり、基礎軍事訓練は必須だ。
その訓練はどのようなことをするのか。
通常の陸軍新兵の訓練は5週間なのだが、義務警察隊員や社会服務要員は4週間に短縮されている。要するに、5週間で行なう訓練を4週間に圧縮させていると考えればいいだろう。
その4週間は、およそ次のような日程になっている(基礎軍事訓練を行なう場所によって多少の相違点がある)。

4週間の訓練内容

まず、初日に入所式を行ない、必需品の支給を受ける。次の2日間で身体検査を行なったり詳しい説明を受けたりして入隊式も行なう。
3日間の予定が終わると2週目となる。
今度は軍人としての精神教育と制式訓練を受ける。この制式訓練というのは、軍人らしい敬礼・立ち居振る舞いや集団歩行を意味している。
3週目には、小銃の操作や管理、射撃訓練、警戒訓練、救急法習得、化学ガス室訓練などになる。
化学ガス室訓練というのは、狭い部屋で催涙弾を浴びる訓練だ。受ける人にとって一番の「恐怖の訓練」と言えるだろう。
4週目になると、野営訓練を続けたうえで最後に厳しい行軍(重い装備を背負って長い距離を歩き抜く)を行なって訓練は終了となる。
イ・ミンホの場合、過去の交通事故の重傷で身体が万全ではないかもしれないが、軍でもその点を考慮した訓練プログラムを組んでいるはずだ。イ・ミンホもその点は承知しているだろう。ケガに注意して無事に終えてほしい。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2018.03.17