「コラム」連載「康煕奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流」Vol.6「ここまで違う!日本と韓国の対人関係」



2018.02.03

世界から見れば、日本と韓国は本当に共通点が多い隣国同士だ。しかし、それゆえに感情的になる部分があるのも確か。また、生活様式も似ているようで、違う面も多い。今回は、相手との距離の取り方の違いを考えてみよう。

韓国に行くと「どこか懐かしい」

私はかつて、ソウルから列車に乗り、軍事境界線の近くを旅したことがあった。そのとき、たまたま延世(ヨンセ)大学の学生と知り合った。彼も一人旅をしていたのだが、初対面の私に対して彼が親戚のように接することに驚いた経験がある。
たとえば、彼はミネラルウォーターのペットボトルを持っていて、まだ半分くらい残っている飲みかけを私に「飲みませんか」と勧めてくれた。私が彼よりずっと年上で、その日に初めて会ったにもかかわらず……。

ペットボトルに彼が何度も口をつけたことは明らかなだけに、日本人だったら絶対に勧めない状況だろう。私も「水を飲みたい」という気持ちはあったが、結局は飲まなかった。やはり少なからず抵抗があったからだ。
すると彼は、今度はリュックの中からチョコレートを出し、私に盛んに勧めた。その姿を見て、韓国人のお節介なほどの情の深さに感心した。同じような場面は、旅の途中に何度もあった。
ソウルの屋台で初めて会って意気投合した50代の男性は「今からウチに行って飲みなおそう」と何度も言ったし、済州島(チェジュド)で知り合った食堂の主人は頼んでもいないのに私をバイクの後ろに乗せて民宿まで送り迎えをしてくれた。

私が子供のときに東京の下町にいたような人たちが、今も韓国には大勢いる気がしてならない。韓国に行って「どこか懐かしい」と感じるのは、道行く人たちが醸し出している雰囲気が、かつての日本を彷彿させるからかもしれない。
ほんの一例をもって万事に共通させようというわけではないが、最近日本でこんな経験をした。

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