「合同インタビュー」カン・ドンウォン、“捜査のマスター”役を体を張って熱演! 実は“ネット検索のマスター”でエゴサーチも

実話をもとに、韓国犯罪史上最大の金融投資詐欺事件の全貌を暴くクライムアクション映画「MASTER/マスター」が、11月10日(金)TOHO シネマズ 新宿他にて全国公開するのに先立ち、カン・ドンウォンが正義感あふれる初の刑事役を熱演し、“カン・ドンウォン史上最高傑作”と称賛されている本作を引っさげ、プロモーションのために来日。

11月6日(月)、新しくオープンした東京・TOHO シネマズ 上野での舞台あいさつ前、合同インタビューに応じた。
本作では、これまで見たことがない極悪非情な詐欺師役に挑戦した国際派俳優イ・ビョンホン、知能犯罪捜査官役で冷静と激情を交えた新たな魅力を開花させたカン・ドンウォン、善悪の狭間に生きる野心家の天才ハッカーを熱演したキム・ウビンの韓国3大スターがそろい踏み。カリスマ詐欺師に、知能犯罪捜査官と天才ハッカーが挑むという構図で、3人の“マスター”が凄まじいオーラで大激突!

「監視者たち」のチョ・ウィソク監督がメガホンを取り、カーチェイス、銃撃戦、生身の肉体バトルなどの壮絶アクションと、敵の行動や心理を探りあうスリリングな頭脳戦が絡みあう、ダイナミックな攻防戦が観る者全てを物語に引き込み、韓国では観客715万人を動員し、大ヒットを記録した。

今夏日本で公開された「隠された時間」に続き、またも出演作が公開されることになり、ことし合同インタビューを行うのは2度目となるカン・ドンウォン。今回は、「MASTER/マスター」の撮影秘話や見どころなどをはじめ、好きな映画や結婚観などプライベートなことまでざっくばらんに語ってくれた。

-今回、先輩イ・ビョンホンさん、後輩キム・ウビンさんとの共演で、カン・ドンウォンさんは中間の架け橋的な役割をされたと思いますが、2人と共演してみていかがでしたか?
架け橋的な役割というより、ウビンとは歳が近いこともあり、よく遊んでいました。精神年齢が2人とも同じぐらいなんです(笑)。ウビンと僕は毎日会って、一緒にご飯を食べたり運動したりしました。ビョンホン先輩はそこに時々現れて、ご馳走してくれましたね。一度、会食のとき、僕がビョンホン先輩に、ツッコミを入れたことがありました。英語の勉強についての話になり、ビョンホン先輩が「英語は本場に行って、現地の人に習わなくちゃいけない」と言ったので、僕が「英語の本場っていったらイギリスでしょ?」と返したら、ウビンに「もうその辺にして」と言われて(笑)。そういう冗談が言い合えるぐらい仲良くなりました。

-演技的な面で2人から刺激を受けた部分などはありますか?
2人とも口が大きくて、セリフ回しがとても上手いんです。声もいいし、声量もあるので、新鮮な刺激を受けましたね。

-これまで数々の作品に出演されてきましたが、オフィシャルインタビューで、今回の役が一番難しかったとおっしゃっていました。どのような部分が難しかったんでしょうか?
個人的な復讐とか、悪い人にやられて、それをバネにしているとか、そういうハッキリとしたモチーフがあるキャラクターではなかったので、感情線をつかむのが難しかったです。たしかに、社会的な正義を実践するというモチーフはあったので、それも動機付けにはなるんですが、つかみどころのないキャラクターでしたね。
いままで演じた中で、一番男らしいキャラクターで、僕にもマッチョ的なところがあるかもしれませんが、ほとんどそういう感じではないし。話し方も、普段は静かにゆっくり話すタイプなんですが、早口で話すこともありました。

-初めての刑事役でしたが、どんな役作りをされましたか?
フィジカル面で、監督からも要求され、体格を大きくしなければいけなかったので、たくさん運動をしたのと、アクションチームからはボクシングをしてほしいと言われ、ボクシングのトレーニングも受けました。あと、個人的には、セリフをリズムよく、テンポを出して話すように心掛けました。大きく言うと、その3つですね。

-ハードなアクションシーンが多くて、カーアクションでは大ケガをされたそうですね。
向かい側の車が銃弾を撃って、向こうの車も僕の車も窓ガラスが爆発するというシーンで。最初のテイクで上手くいったと思ったんですが、監督から顔がよく見えていないから、もう1回撮ると言われ、撮り直したんです。ただ、窓ガラスを全部取り替える時間はなかったので、CG処理をするということで、僕の車の窓ガラスは替えずに撮影を再開したんです。
それで、今度は顔がしっかり見えるよう、顔をカメラに向けて銃を撃っていたら、バーンという音がして、ガラスの塊が飛んできたと思ったら、それが頭にあたってしまい、右側の顔に破片が刺さってしまったんです。それでも、まだ撮影中だったので、運転を続けて、ようやくアクションが終わったところで車を止めて、外のショーウィンドウを見たら、ガラスが首にも刺さり、顔全体から血がダラダラと流れていたんです。あまりに血が出ていたので、「もはやここまでか」と(笑)。俳優としては、これからの活動に支障が出るのではないかと思いました。大きい破片が首に刺さって、顔には小さい破片がいくつも刺さっていたので、スタッフさんはすごく驚いていましたね。

-ご無事で何よりでしたね。
いま、日本アニメ原作の映画「人狼(原題)」を撮っていて、この作品でも爆発シーンが多いんですが、スタッフさんが「MASTER/マスター」と同じチームなんですよ。そのチームの方たちが「今度は心配しないで大丈夫だよ」って言うんですが、心配しないわけにはいかないですよね(笑)。

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2017.11.10