「コラム」韓国では初対面の挨拶ですべてを見抜かれる

2017.11.10

朝鮮半島は昔から「東方礼儀之国」と言われた。日本から見れば韓国は西にあるので「東方ってどこ?」と思うかもしれないが、この「東方」というのは、中国から見た方角なのである。つまり、孔子を生んで儒教の礼節にも細かい中国が、朝鮮半島のことを「礼儀之国」と称賛したのである。そんな韓国では初対面の挨拶が特に重要だ。


年上の人を敬う

韓国で礼儀がそれほどまでに重視されるのは、朝鮮王朝時代から続く儒教思想が社会に根強く浸透しているからだ。
礼儀のなかでも、特に年上の人に対する対応が厳格だ。韓国では誰もが、目上の人を尊重することが美徳であると幼いころから教えられており、それが当たり前になっている。それだけに、韓国の礼儀を学ぶときには、年上の人を敬う気持ちを持つことが特に重要なのである。
韓国では、初対面の挨拶をするときによく、名前と職業と年齢を聞いてくる。日本人からすれば、初対面で年齢を聞いてくることに抵抗があるかもしれないが、韓国では相手の年齢を知ることの意味合いがとても大きい。自分より1つでも年上ならば相手を敬い、敬語を使わなければならないのだ。
また、たった一度の挨拶で相手のすべてを知ろうとする、せっかちな気風も影響している。しかし、挨拶を済ませれば、もはや他人ではなく同じコミュニティの人間としてフレンドリーに接してくれるのも韓国ならでは、である。
そのコミュニティのことを「ウリ」(私たち)と呼ぶ。一度お互いが「ウリ」になったら、本当に親身に接しようとする。試しに、何か頼みごとをしてみよう。まるで幼なじみであるかのように一肌脱いでくれることだろう。(ページ2に続く)