「コラム」韓国とドラマの素朴な疑問に答えます〔第1回〕

 

韓国ドラマを見ていて、日本との生活習慣の違いに戸惑ったことはありませんか。さぞかし多いことでしょう。このコーナーでは、韓国とドラマに関する疑問にわかりやすくお答えします。

相手を呼ぶときの言葉

韓国ドラマを見ていると、恋人同士なのに女性が男性のことをよく「オッパー」と呼んでいます。
これは「兄さん」という意味ですが、日本では恋人同士でこういう呼び方はあまりしないでしょう。


そこで、韓国における相手の呼び名について考えてみます。
人間関係や上下関係を厳しく律する儒教思想が社会全体に浸透している影響なのか、韓国語では、相手への呼びかけの言葉が日本語以上に細分化されています。
たとえば、「姉さん」と呼ぶときも、男性が言う場合と女性が言う場合は違います。男性は年上の女性を「ヌナ」と呼び、女性は年上の同性を「オンニ」と呼びます。「兄さん」も同じで、男性は年上の同性を「ヒョンニム」と呼び(この「ニム」は「様」という意味なので、親しい間柄ではそれを省略してただ「ヒョン」と言うこともあります)、女性は年上の男性を「オッパー」と呼びます。(ページ2に続く)

2017.08.31