「イベントレポ」SEVENTEEN ワールドツアー日本公演 さいたまスーパーアリーナ・スタジアムバージョンで、6万人と輝いた感動の時間

ライブは『Pretty U』でスタート。王子様のような装飾が施された全員が違う色のスーツを身にまとった13人は、はじけるようなパフォーマンスを見せると、『Beautiful』では愛嬌たっぷりにキュートな振付を。ホシの「CARATちゃん、アッキンダ!! 」の掛け声で始まった『Adore U』では「アッキンダ」のフレーズで、ペンライトが一斉に波を打つように揺れる光景が圧巻だった。
オープニングの挨拶では、会場内を埋め尽くしたペンライトの光を見て「まるで雲の上にいるみたい」「CARAT棒(ペンライト)がたくさんで、宇宙みたい」と感動しきりのメンバーたち。ウジ「おひさ~」ミンギュ「ボンボン(ミンギュ考案のSEVENTEENのキャラクター)のお父さん、CARATのみなさんの友だちミンギュです~」バーノン「遠いところからも来てくれてありがとうございます」スングァン「みなさんに力を届けるために参りました。アンパンマンのスングァンです」と。個性あふれる自己紹介の後は、ホシがこのライブのために準備をしたという掛け声をファンに指南。「僕たちがSEVENTEEN、CARATと言ったら、みなさんは『エッジを効かせて』と言ってください」といいながら、両手を右に折るしぐさをすると、すぐに大歓声をあげながらポーズを作るCARATたちに大満足の様子。


ダイヤモンドステージに移動すると『Still Lonely』や『VERY NICE』など代表曲を続けざまに披露。その後、ライトが消えたかと思うと、センターステージに現れたのは上着を脱いだパフォーマンスチームのホシ、ジュン、ディエイト、ディノ。4人は「Al1」からの新曲『Swimming Fool』を日本で初披露し、軽やかなステップの振付に歓声が鳴りやまなかった。
続いてスクリーンに「SEVENTEEN Middle School」と題したVCRが流れ、メンバーの中学生時代の写真が映し出される。すると黒板、机と椅子が置かれたメインステージに夏の学生服に着替えたメンバーが登場し、『Mansae』のステージへ。途中、センターステージに移動すると、ホシの「みなさん、一緒に歌って踊りましょう」の掛け声から、会場が一体になって「Mansae」を大合唱。続く『BOOMBOOM』も、おなじみの衣装をつまむ振付を制服バージョンで披露して、大盛り上がりだった。
13人の一糸乱れぬパフォーマンスはもちろんのこと、今回のライブの特徴は、横長のセンターステージでは左右に大きく広がり、360度観客に囲まれたダイヤモンドステージでは円形のシフトをとるなど、ステージの形状や広さに合わせてフォーメーションを変えていたことだ。緻密な計算と日頃の練習の成果がなければ成しえないステージの数々に、観客からは何度もため息がもれた。

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2017.07.29