俳優ユ・アイン、ドラマ「シカゴ・タイプライター」での1人2役が話題

ひとりが演じるキャラクターだとは思えないほどだ。tvNドラマ「シカゴ・タイプライター」のユ・アインが、1930年代の人物ソ・フィヨンと、2017年の現在のキャラクターであるハン・セジュという両極端な魅力を公開している。なぜ彼を「演技の天才」と言うのかが理解ができる。
7日から放送された「シカゴ・タイプライター」は、スランプに陥ったベストセラー作家ハン・セジュ(ユ・アイン)が古いタイプライターと出会いながら経験するストーリーを描いた。徐々にタイプライターを取り巻く秘密が解かれながらハン・セジュの前世も明らかになってくる。

1930年代のハン・セジュの前世のキャラクターはソ・フィヨン。京城(日本統治時代の朝鮮の行政区域)の作家だが、ブラックリストに載せられて三流恋愛小説を書く人物だった。
ユ・アインは、ハン・セジュとソ・フィヨンという180度違った魅力を表現している。ハン・セジュが丸坊主に気難しい性格で「自我統帥型」なら、ソ・フィヨンは前髪を垂らして金ブチめがねをかけて文章を書くのに集中する「脳がセクシーな男」だった。


外見とキャラクターの性格が全く違っただけに、これを演じるユ・アインがいっそう素晴らしく感じられた。ふたりの中のひとりはコンピューターグラフィックではないかと思うほどに正反対のビジュアルを表現している。
ユ・アインはこの作品のオファーを受けて必ずやりたいと思ったという。彼の自信はやはり間違いではなかった。ソ・フィヨンとハン・セジュは、ユ・アインだから完成されたキャラクターだといっても過言ではない。おかげで「シカゴ・タイプライター」を見る楽しみがわく。

2017.04.30