「インタビュー」ZE:A ドンジュン「どんな仕事をしていても幸せを感じていたい」

写真=10asia

 

Q. まさにスホとドンジュンの成長ドラマですね。まだたくさん残っていますが、終わった後の余韻が深く残りそうです。

ドンジュン:濃く残るでしょうね。なぜなら、完全にこの作品だけを考えて生活していますから。出演を決めた時から、制作スタッフもそうして欲しかったし、僕もこの作品だけに集中したかった。他のことは考えずに没頭しようとしたし、おかげで本当にいろいろ感じました。

Q. 一つのキャラクターを長い間演技していたら、似てくると言われますが……。

ドンジュン:日常で人々とふざけたり、気持ち的にも柔らかくなった面もあります。本当に自制心がなくなったかもしれない(笑) 相手役に会えば、それがもっと大きく作用します。父とのプライベートな会話、兄貴との関係、ヨンウン姉さんといる時、それぞれ違ってくる。以前は愛嬌がなかったのに、ふざけている僕の姿を見ながら、完全にスホが溶け込んでスホとして生きてるんだなと思ったりします。

Q. 上手くやりたいと思うほど心残りも大きくなりませんか?

ドンジュン:毎瞬がそうです。シーンが終わったら、もっと良くできたんじゃないかという心残りも大きいし、まだまだ未熟だなとも思っています。ジェットコースターに乗っているかのように、少しずつ上がって、一気に落ちる気分。停滞期もあるし……だから、監督や先輩たちと会話をたくさん交わしたんです。この方法が合ってるのかを聞いたりして、そうしてまた成長するんだと思います。

Q. 監督や先輩にアドバイスを求めても限度があるだろうし、ある一定以上は自分一人で向き合う部分がありますよね?

ドンジュン:元来は家にいるのが嫌なタイプなんですが、最近は家にいるようにしています。他の環境の影響を受けないように、孤独になってみようとしています。演技だけではなくて、自分一人の戦いってありますよね。モニターしながら、たくさん自責してみたりもして。自分だけだと客観的に見られないから、モニターは主に知人とします。一緒に見てくれる方が赤裸々に評価をしてくれるし(笑)

Q. それでも演技ばかりはどうしようもないですよね。

ドンジュン:視聴者の反応も気になります。僕は良かったと思っても、視聴者の皆さんにとってはあまり良くなかったり。現状は、特に不愉快も持たず面白いのかな。刺激的な部分もあまりないですし、リラックスして観ることができるドラマだと思います。

Q. 大衆を考える、ということ自体とても成長した証だと思います。

ドンジュン:他の俳優さんたちのインタビューを読むと、以前は体感できなかった言葉の意味を、今は少しだけ分かるようになりました。

Q. 主人公として、現場で感じることもありますよね。雰囲気を引っ張って行かなければならない時もあるでしょう。

ドンジュン:初めて演技をしたのは映画「ある会社員」でした。主演のソ・ジソブさんが言っていたのですが「撮影現場の雰囲気は、俳優が作っていくんだ。できればより多くの方と交感もして、そして幸せにしたら良いんだよ」という話をしてくれて。その言葉を常に心に刻んでいるんです。イム・チェム先生も「こんなに多くのスタッフが苦労しているんだから、楽しんでやらなきゃいけないんだ」と言われる。その言葉を聞きながら、役割の大きさ、分量の問題ではなく、俳優たちがどう作っていくかによって、作品のエネルギーが変わるということが分かりました。同じ目標を置いて頑張る人たちだから、その中でどうすればもうちょっと幸せになれるだろうかと、探っていくんじゃないでしょうか。(3ページに続く)

2017.04.26