「コラム」善徳女王とあの大統領のあまりに違いすぎる業績

 

二分された国論

唐の反応はとても冷たかった。
使者を見下すように、唐はこう言った。
「女性が王になっているから隣国からあなどられているのでは? 我が国の王族を派遣するから新羅の王にすればいい。そうすれば援軍を出そう」
唐の申し出によって、新羅の国論は二分された。
善徳女王が退位に応じれば、強大な唐の支援を受けられる。それを強く願う一派もいたのである。


しかし、最後は善徳女王が毅然と言った。
「他の国に頼るより、我が国の人材をもっと生かしましょう」
その言葉どおり、善徳女王は若手を将軍に抜擢した。彼らは見事に期待に応え、新羅を強国に導いていった。(ページ3に続く)

2017.03.20