「コラム」第7回 貞明(チョンミョン)公主の生涯!『華政』(ファジョン)の主人公

仁穆王后の遺品

朝鮮王朝時代には、本当に人を呪い殺せると信じられていた。それゆえ、呪詛は重大な罪になった。
首謀者は死罪をまぬがれなかったのだ。
それにしても、仁祖はなぜ貞明公主に疑いの目を向けたのか。
そこには伏線があった。
実は、仁穆王后が世を去ったあと、彼女の部屋から書が出てきたのだが、その中に「王を廃位にして新しい王を擁立したほうがいい」という意味の文があった。


具体的に、どの王を指すのかはわからなかった。そういう意味では、抽象的な文であった。
それなのに仁祖は、仁穆王后が陰謀を計画していたのではないか、という疑いを強く持った。(ページ3に続く)

2017.02.16