「コラム」絢爛たる前途!『雲が描いた月明かり』のキム・ユジョン(前編)

q3-2

なにごとにも一生懸命!

キム・ユジョンにとって、時代劇は歴史への興味をかきたててくれる特別なジャンルなのである。

「時代劇に出ると歴史についてもっと学ぶことができます。撮影のためにどうしても授業を抜ける場合が多いのですが、時代劇をすれば歴史に関する本をもっと読むようになるんです。学校の友だちは教科書に出る硬い歴史だけを学ぶじゃないですか。でも、私は古い言葉もたくさんわかるようになりました」

演技でも勉学でも、いつも一生懸命に取り組むキム・ユジョン。彼女は『トンイ』以降、演技が上手だという評価を得ている。

そのことについて、キム・ユジョンは謙虚にこう言う。

「私はシナリオに書いてあるそのまま感情どおりに演技をするだけです。それをファンのみなさんが大目に見てくださるのだと思います。私の夢は、ドラマや映画をあまり見ない方々が私の演技を見ようと作品を見てくださることなのです。実は『太陽を抱く月』の第1話が放送されたときは落ち込みました。私の演技に足りないところが多かったんです。第1話から第3話まですべていっぺんに撮影したのに、なぜか第1話があまりよくなかったのです。1回目の放送が終わってインターネットでも『下手だ』という評が出ました。でも第2話が放送されてからは、視聴者の方々が少しずつ認めてくださったんです。それがうれしかったですね」

周囲の評価がとても気になるというキム・ユジョン。実に、繊細な神経の持ち主なのである。

(後編に続く)

 

文=康熙奉(カン・ヒボン)
写真=シン・ジュヨン
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

2016.09.08