「取材レポ」イ・ビョンホン、ファンとの10年の絆を再確認…これからは支え合う“人生の同伴者”

2016.03.10

3.3 LBH 01 ハリウッドでの活躍もめざましく、今年のアカデミー賞授賞式ではプレゼンターを務めた俳優イ・ビョンホンが、日本公式ファンクラブ10周年記念となるファンイベント「LBH ON TOUR 2016~10th Anniversary Journey~」を開催した。

アカデミー賞授賞式直後の3月1日から2日間、大阪でスタートし、さらに3日と4日には東京・国際フォーラムAで開催され、イ・ビョンホンは約2年ぶりに日本のファンとの交流を深めた。

 

会場内に入ると、空港の搭乗案内の放送が流れており、「イ・ビョンホン ドリームアイランド」へ旅立つ期待感にあふれていた。開演時刻になると「LBH AIRLINE」の航空機内にファンを案内。「機内安全のお知らせ」と題した映像で、全身ヒョウ柄の服装をして厚化粧のHANAKOに扮したイ・ビョンホンが、コミカルにイベントの始まりを知らせた。

映像はしばらく続き、ファンを入国審査場へと導く。ここではおかっぱヘアにマジシャンのようなひげをつけた審査官に扮したイ・ビョンホンが登場。「入国審査」と題したイ・ビョンホン○×クイズが行われた。「ドラマ『オール・イン』でイナが得意なカードギャンブルはポーカーだ」、「高校時代のあだ名はターミネーターだ」という2問が出題され、いずれも正解は○。審査官は、このくらいの質問に答えられるなら、とファンの入国を許可した。

「ドリームアイランド」に入国すると、ついにステージ中央のドアから黒いタキシードを着た“アイランドのオーナー”イ・ビョンホン本人が、「いつか ロックVer.」を歌いながら登場。青いペンライトの波に揺れる会場は一気に熱が高まり、「ビョンホン氏~!」コールが響いた。
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イ・ビョンホンが操縦する「タイムマシーン」に乗って、最初に到着したのは2005年。この年の映画「甘い人生」について映像を見ながら振り返ると、昔の自分の姿にイ・ビョンホンは「若いね」と言って照れつつも「ドラマ『美しき日々』が皆さんと出会うきっかけになった作品だとすれば、この『甘い人生』は初めてカンヌ国際映画祭に出品されてヨーロッパの映画ファンに見ていただき、またハリウッドのエージェントと出会うきっかけになった作品なので、私にとっては大きな意味がある作品です」と紹介した。

 

次に到着したのは2002年。映画「純愛中毒」でカーレーサーを演じたイ・ビョンホンは「レース場に入るには新たに免許が必要だったので、免許を取得してから撮影に臨みました」と秘話を明かした。

最後は“近未来”の2016年。今月11日に日本で公開される映画「インサイダース / 内部者たち」について、「韓国社会の現実的な不正について描いていますが、程度の差はあれ、どの国にもあるようなことだと思います。そういった社会の不正に対して募る国民のうっぷんを、日本の皆さんにも共感していただけるのではないでしょうか」とアピールした。さらに9月に全米公開予定の映画「荒野の七人」のスチールカットを世界初公開。気温40度・湿度90%という過酷な現場での撮影で、俳優イーサン・ホークら共演者や現地スタッフとの心の距離を縮め、情を交わし合えたことを明かした。

 

続いて会場を「LBHシアター」に案内。ドラマ「美しき日々」のハイライト映像の後、イ・ビョンホンが登場して朗読劇をおこない、魅力の低音ボイスでファンをさらにドキドキさせた。

ここでスクリーンの映像には先ほどの入国審査官とHANAKOが登場し、ゆかいな「イ・ビョンホン体操」を紹介。ステージにはイ・ビョンホン本人もジーンズにパーカーというラフな服装で登場して、ファンと共にイ・ビョンホン体操で体をほぐした。MCが「これからはぜひ毎朝このイ・ビョンホン体操を」と呼びかけると、イ・ビョンホンは「できれば誰もいないところで、一人でやってください」と恥ずかしがった。

 

次は「RADIO イ・ビョンホン」。ラジオDJとなったイ・ビョンホンは、ファンからのメッセージを紹介。2011年12月のファンミーティングで「上を向いて歩こう」を歌いながら流した涙について聞かれると、「わからないんですか!」とちょっと怒ったフリをして「韓流も下火になって、もうこんな大きな会場でできなくなるかと思って…」とおちゃめな冗談で答えた。しかしすぐに真剣なまなざしに戻ったイ・ビョンホンは「その時は東日本大震災があってから初めてファンの方と会う場だったと思いますが、それで『上を向いて歩こう』を歌うことにしたんです。(震災のことを考えたらつらくて)歯を食いしばってステージに上がったのですが、こらえきれずに涙が出てしまいました。おそらく公の場で初めて本気で泣いてしまったと思います」と、ほんのりと目を潤ませながら熱い胸の内を明かした。

ラジオ番組と言えば…ということで「イ・ビョンホン ソングリクエスト」のコーナーへ。これまでのファンミーティングで歌ってきた様子が映像で紹介されると、再び黒いタキシードに着替えたイ・ビョンホンがステージに登場。リクエストが一番多かったという、ドラマ「美しき日々」OSTから「約束」を熱唱した。
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最後にファンへの手紙で感謝の気持ちを伝えた。
「俳優はスクリーンの中でのみ、良い姿だけをお見せするのが美徳だと思っていました。しかし日本のファンの皆さんに出会って、スクリーン以外の場所で、友人と一緒にいる時のようなありのままの姿を見せていいのだと思えるようになりました。
これまで失敗したこともたくさんありました。少し前にもつらく崩れそうになることもありましたが、皆さんが見守り、励まし、信じてくれました。物理的に遠い場所にいても、いつも皆さんが私のそばにいてくれる、そう自分に言い聞かせて頑張ってきました。
いただいた手紙の中にこんな言葉がありました。『最後まで一緒だと約束したよね。私たちの約束は健康な時だけの約束じゃない。どんな状況でもお互いに支え合うと約束したのに。一緒にいられるのがたとえ1日だとしても、大事なのは最後まで一緒にいるということだ。』これは『美しき日々』のミンチョルのセリフです。当時より今の方がもっと深く共感できる気がします。皆さんと出会ったドラマの中のセリフなので、一層大切に感じます。
10年前、皆さんと私は一緒に山登りをする仲間だと言いましたが、その思いは今も変わりません。いや、さらに強いきずなで結ばれていると信じています。これからもお互いに支え合う“人生の同伴者”でいられたらと思っています。10年前に最後に締めくくった言葉で、今回も締めくくりたいと思います。『あなたに会えてよかった』。」

 

会場がこの日一番の大きな拍手で包まれる中、イ・ビョンホンは中島みゆきの「糸」を歌い上げた。「縦の糸はあなた、横の糸は私。逢うべき糸に出逢えることを、人は仕合わせと呼びます」という歌詞が胸に響く感動のラストを飾った。

ファンと共にした「ドリームアイランド」での旅を終えたイ・ビョンホンは、握手という「出国審査」で最後までファンをドキドキさせた。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

写真提供:©BH ENTERTAINMENT Co.,Ltd./Hakuhodo DY Media Partners Inc.

「LBH ON TOUR 2016~10th Anniversary Journey~」特設サイト
http://www.byung-hun.com/ontour2016/