チャン・グンソクの「プロデュース101」、悪口を言いながらも見る心理とは?

20160221-プロデュース101

ドロドロ系ドラマは、視聴率が高いもの?

興味を引くサバイバルコンセプトと刺激的な展開、夢を追う101人の少女たち。Mnet「プロデュース101」は、ヒットするのにちょうどいい条件を備えている番組だ。

大衆の人気投票を通じて、選抜される11人に入り、ガールズグループデビューという夢を叶えるために集まった少女たちは、生き残るために激しいサバイバルゲームを繰り広げる。

最初からグレードを分けて、鋭い毒舌が行き来するサバイバル版、悪口もよく、面白さがあるのも事実だ。

「プロデューサー101」はある意味新鮮で、これまで見てきたサバイバル番組の拡張版的な感じでもある。 101人の各事務所のレッスン生を集めて、実力とは関係なく、ただ大衆の投票でランキングを分け、国民ガールズグループを誕生させるという展開だ。

脱落と生存というサバイバル特有の進め方は、刺激的でもあり、確実な面白さを保証してくれた。すでにデビューしていたり、他のオーディション番組などを通じて顔を知られているレッスン生たちは、「プロデューサー101」の人気を牽引するのに一役買った。結局、この番組は視聴率をとるための最高の条件を持っているというわけだ。

「プロデューサー101」は、とにかく企画としては成功。「ドロドロ系ドラマみたい」という反応もあるが、ストーリーもしっかりして話題性も高い。

11人に入るため、死活をかけた少女たち、夢を叶えるために努力し、また努力する少女たちの姿は、かつて「スーパースターK」が見せたサクセスストーリーがある程度含まれている。

女優の卵として、ダンスと歌に手こずっていたレッスン生キム・ソヘは、大衆の投票で11人の中に入ったとき、視聴者が応援し、一緒に成長していくレッスン生を見る楽しみを与えた参加者だ。

もちろん、刺激的なコンセプトや毒舌も面白さの要素。初回から、グレードを分けてレッスン生を刺激するという点や、悪魔の編集などが刺激ではある。

しかし、このようなフレームは、これまでMnetのいくつかのサバイバル番組でもしてきたことで、「プロデュース101」が特別なわけではない。

「プロデュース101」をドロドロ系ドラマだと悪口を言いながらも、見る心理は「あなたの少女に投票してください」。まさに大衆が勝者を選べるという点。

自分が望むメンバーの成長過程を見守っていると、一緒に育てている気になり、デビューさせることができるという企画のためだ。視聴者もその中毒性にハマったのだ。

悪口を言いながらも、刺激的なドロドロ系ドラマを求めるかのように。

2016.02.21