イ・ビョンホン主演最新作 映画「夏物語」ジャパンプレミア!


1月17日、東京厚生年金会館にて、映画『夏物語』のジャパン・プレミアが開催された。会場には発売後わずか3分で完売という“プラチナ・チケット”を手にすることが出来た幸運なファン達の熱気で満たされて、会場外にも“一目、イ・ビョンホンに会いたい”と願うファンが数多く詰め掛けていた。 ステージで予告編が上映され、幕がゆっくりと開き、サウンドトラックの曲が流れ始め、舞台後方中央からイ・ビョンホンとスエが登場。場内はこれ以上もない拍手と歓声に包まれた。
 
ビョンホン: こんにちは、イ・ビョンホンです。貴重な時間を割き、この場に駆けつけ、このホールを埋めていただき、本当にありがとうございます。今日は日本の皆様にこの作品を初めて観ていただける場になります。このような機会を持てたこと本当に光栄に感じています。 スエ: 皆さんはじめまして、スエです。日本でこのような形で作品が紹介されることを嬉しく、イ・ビョンホンさんと一緒に挨拶できることを光栄に思っています。ぜひ、この作品を愛してください。

 
~チェ・グンシク監督登場~
 
監督: こんにちは。チェ・グンシクです。皆さんにお会いできて嬉しいです。
司会(以下Q):チェ・グンシク監督、イ・ビョンホンさんとスエさんと一緒に映画を撮った感想を教えてください。
監督: 韓国の試写会などで、ジョークを込めて“ふたりと仕事をするのは大変だった”と言ったのですが、ふたりとも役柄を心を込めて演じてくれる俳優ですので、一緒に仕事が出来て光栄でした。
 
Q:イ・ビョンホンさんは数多くのシナリオが手元に来ていたと思うのですが、その中からこの作品を選んだ理由を教えてください。
ビョンホン: 客観的に見て“素晴らしい”と感じるものはたくさんありますが、私が自分の出演作を決めるときには客観性ではなく、主観性を優先します。当時、多くのシナリオを読んでいたのですが、私の心を最も強く揺り動かしたのはこの『夏物語』でした。この作品は現在から 1969 年、 1970 年という過去を遡る形で進んでいきます。この中で淡い想いやノスタルジーを湧き起こしてくれるとともに、強く悲しい愛の姿も描かれています。そうした部分に刺激を受け、この作品を選びました。

 

Q:シナリオを読み、相手役はスエさんを推薦したと聞いているのですが。 ビョンホン: キャスティングには監督の影響も強く出てきますが、内容がメロドラマ、ラブストーリーの場合、最初に決まった俳優が“相手役は誰がいいですか?”と聞かれることがあります。今回の場合がそうでした。事前に制作会社や監督から、何人か候補となる女優の名前を挙げて頂いたのですが、私がシナリオを読んだ段階で相手役として頭に浮かんだのがスエさんだったので、“スエさんはどうですか?”と提案しました。
 
Q:イ・ビョンホンさんと共演した感想は?
スエ: 女優になったときにビョンホンさんとは絶対に共演してみたいと思っていました。共演できること自体が光栄なのですが、ビョンホンさんの推薦があったということを聞き、不安もありました。でも、本当に光栄に思っています。・・・とても緊張します。
 
Q:共演してみて、印象に残ったことはありますか?
ビョンホン: “スエさんいついてどう思いますか?”という質問は韓国でもインタビューの際に良く受けたのですが、彼女は口数も少なく、内向的で、先程“とても緊張する … ”と言っていたように照れ屋の面を持っています。ただ、カメラの前に立つとガラっと変わり、演技に対する感情や情熱を発揮できるエネルギーを持った女優だと感じました。
スエ: ビョンホンさんはベテランですので、撮影中、私にとっては頼もしい山のような、いつもリードしてくれる頼もしい存在でした。

 

Q:この作品では夏の淡い思い出が描かれていますが、イ・ビョンホンさんにとって最高だったと思える夏の思い出はありますか?
ビョンホン: (考え込む … )突然の質問だったので、急には思いつかないのですが、忘れ難い夏の思い出は今までたくさんあった気がします。初めから終わりまで、ずっと田舎でこの作品を撮影していた去年の夏も本当に忘れがたい夏になりました。これはプロモーションのために言っているのではなく、本当に自分にとって 2006 年の夏とは忘れ難い思い出になりました。
 
~スペシャル・ゲスト 藤井フミヤさんが登場~
 
Q:『夏物語』をご覧になった感想は?
フミヤ: ハンカチを持っていかなかったので本当に大変なことになりました。時代的にも自分の子供の頃と重なりますし、ビョンホンさんはもちろんなのですが、スエさんが可愛くて(笑) 作品の中でビョンホンさん演じる役がどんどん彼女のことを好きになっていき、彼女が目を閉じて音楽を聞いているシーンで彼は彼女が決定的に好きになったと思うのですが、僕も同じように好きになっていきました(笑)
 

Q:実際にふたりに会った感想は?
フミヤ: ビョンホンさんは今までに何本か観させていただいているのですが、すごくかっこいい!スエさんはこの作品しか知りませんので、素朴な田舎の少女という印象しかなかったのですが(笑)、当然女優さんですから分かっていましたが・・・こんなにきれいな方だとは!(笑)

 

Q: イビョンホンさんはフミヤさんに会った印象はいかがでしたか?
ビョンホン : 藤井フミヤさんにご挨拶するのは今日が始めてです。実は私は若い頃にフミヤさんの曲が大好きで、本当に良く聴いていました。自分にとってはそれらの歌は思い出深く、深い感慨があったのですが、今もその頃と変わらない印象、姿ですので本当に驚きました。
 
Q:この曲「大切な人へ」がエンディングテーマに決まり、どのような感想をお持ちですか?
フミヤ: 映画のことは知らずに作ったのですが、エンディングでかかっているのを聞くと意外にピッタリですね。ふたりの回想シーンが頭の中でよみがえってくるような感じで、そういう運命を持った歌だったんだなと感じました。映画のことは知らずに作ったのですが、エンディングでかかっているのを聞くと意外にピッタリですね。ふたりの回想シーンが頭の中でよみがえってくるような感じで、そういう運命を持った歌だったんだなと感じました。エンディングにかかる曲ですが、エンディングもちゃんと聴いて帰ってください。
 
♪~日本版エンディン・テーマ「大切な人へ」を熱唱~♪
 
Q:歌を実際に聴かれていかがでしたか?

ビョンホン: 既に 1 ヶ月ほど前からこの曲を聴いていたのですが、聴く度に深みが増していき、すごく良いなと感じています。「大切な人へ」というタイトル、歌詞の内容も映画と合っていて、聴いていると本当に気分が良くなります。
スエ: 残念ながら、歌詞は理解できないのですが、映画の雰囲気とマッチしており、力強い歌だと感じました。
 

そして、観客の熱気は終始途切れることがなく、ファンの熱い期待と出演者達の思いが一体となった素晴らしいジャパンプレミアとなった。 この後、本編上映が行われ、観客は皆その世界に酔いしれて涙していた。

 
1月27日より、 シネアート他、全国ロードショー! www.Natsu2007.jp

(記事・写真  Nakayama )

2007.01.17