12月13日（日）東京・明治座にて、ミュージカル「HARU～あの日に戻れるなら～」が開幕した。
2007年、ミュージカル「하루」（ハル）として韓国で上演し、人気を博した、韓国ミュージカル史に残る名作が「愛と運命」「選択と決断」「悲劇と後悔」といったエッセンスを余すことなく注ぎ込んだ究極のラブストーリーとして、8年の時を経て甦った。
2007年版の再演ではなく、ミュージカル「HARU ～あの日に戻れるなら～」と装いを新たに世界初上演となった本作。
過酷な運命に翻弄されるふたりの男、カン・ヨンウォン役にはカンイン（SUPER JUNIOR）、ソンモ(超新星)、キム・ヒョンジュン(SS501)、ユグォン(BLOCK B)。
ハン・ミノ役にイ・ゴンミョン、ユナク(超新星)、ホ・ヨンセン(SS501)。
また、物語の鍵となるクロノス役には、「Jack the Ripper」「三銃士」での重厚な演技が日本でも人気のシン・ソンウ、クロノス役のダブルキャストのソ・ヨンジュと、豪華キャストの競演が本作で実現した。
12月14日（月）のマチネ公演は初日同様、カン・ヨンウォン役にキム・ヒョンジュン(SS501)、ハン・ミノ役にホ・ヨンセン(SS501)、そして、クロノス役にソ・ヨンジュ。
第一幕は時を刻む音が会場に響き時を支配する神クロノスのシーンで幕を開けた。
物語のカギを握るクロノスを演じるソ・ヨンジュのカリスマ溢れる低音ボイスと力強い歌声、アンサンブルによるハイレベルなダンスと歌が相まった迫力のシーンで幕開けから観客を惹きつける。
正義感の強く、多忙な日々の刑事カン・ヨンウォンを演じるキム・ヒョンジュン（マンネ）が登場すると観客のテンションが一気に上昇。
持ち前の明るさと精悍な姿で演じるキム・ヒョンジュン（マンネ）はまさに、ヨンウォンそのものといった印象。
同僚とのコミカルなシーンは会場の笑いを誘う。
また、恋人ミン・ヨンドゥ役のチョン・ジェウンとのシーンは恋人同士のふたりのやりとりに観客は胸をときめかせ、心を温かくさせる。
一方、兵役後、初めての活動となる本作でスランプ真っ只中の脚本家ハン・ミノを演じるホ・ヨンセンは愛する妻、チョン・ウヌ（キム・ヨジン）の目を気遣い、心に悩みを抱えているミノを熱演。
悩みを心に抱きながらも愛情深く妻を思いやり、時には激しく表現するホ・ヨンセンの姿に観客は強く、惹きつけられていく。
ヨンウォンとミノを演じるキム・ヒョンジュン（マンネ）とホ・ヨンセンが同じ舞台に立つ場面は感慨深く、彼らのファンはもちろん、観客の胸を熱くさせた。
第二幕では衝撃的な運命に打ちのめされ、絶望と後悔に揺れるカン・ヨンウォンとハン・ミノがクロノスの「あの日に戻りたいか？」という提案に究極の選択を下し、「あの日」に戻る。
多忙を理由に仕事優先だったヨンウォンは恋人ヨンドゥへの愛をストレートに表現し、視力が失われつつある妻ウヌを想い、ある決断をするミノ。
しかし、時間を巻き戻すには代価が必要だった。
ミュージカルナンバーをキム・ヒョンジュン(マンネ)、ホ・ヨンセンがそれぞれ恋人、妻を想い表現力豊かに歌い上げるシーンは気迫に満ち、会場を感動の渦に巻き込み、チョン・ジェウンとキム・ヨジンとのデュエットシーンはその想いのこもった歌声に胸を熱くする。
二組の愛を描いた切ない作品の本作だが、脇を固める映画会社代表役のキム・ジャンソプやマルチのキム・ジェマンのユーモア溢れる演技やアンサンブルの息の合ったダンスシーンや歌唱シーンも見所の一つである。
そして、スペシャルプランの観客はヨンウォン役、ハン・ミノ役のキャストの“熱気”“息づかい”まで至近距離で感じられる演出が準備されており、さらに前代未聞の楽屋ツアーやヨンウォン、ハン・ミノの秘蔵DVDプレゼントの実施日も。
また、12月17日のマチネはユグォン最後の出演日ということで、ユグォンの愛用品がプレゼントされるなど、その他の特典付き。
さらに公演日により、全観客を対象にハイタッチ会も行われるなど、盛りだくさん。
ユグォン（BLOCK B）X ホ・ヨンセン（SS501）、イ・ゴンミン、
カンイン（SUPER JUNIOR）X ホ・ヨンセン（SS501）、イ・ゴンミン
ソンモ (超新星) X ユナク(超新星)、ホ・ヨンセン(SS501)と豪華キャストの競演をぜひこのチャンスを生かし、劇場で体感して欲しい。
ミュージカル「HARU～あの日に戻れるなら～」は12月25日まで
取材：Korepo(KOREAREPORT INC)
■ミュージカル「HARU～あの日に戻れるなら～」公式HPhttp://haru-musical.com/
【あらすじ】
101年振りに接近する彗星“フォルトゥナ”に沸く街。
カン・ヨンウォンは刑事としての正義感に燃え、毎日を忙しく過ごしている。映画館で働く恋人のミン・ヨンドゥとは会える日も少なく、その事を彼女は不満に思いながらも映画のようなロマンチックな未来があるはずだと考えている……。ハン・ミノは、映画の脚本家。最近はスランプに陥り、良い脚本が書けずに悩んでいる。彼の妻であり、花屋のオーナーでもあるチョン・ウヌは日々、視力が失われていく事を夫に言えずにいた……。それぞれに想いを抱えながら、一日(HARU)を過ごしていた4人に衝撃的な運命が襲い掛かる！
絶望と後悔に揺れるカン・ヨンウォンとハン・ミノの前に、時間を操れるというクロノスが姿を現し「あの日に戻りたいか？」と尋ねる。しかし、時間を巻き戻すには代価が必要だった……。カン・ヨンウォンとハン・ミノの究極の選択。そして4人の運命は……？
写真提供:韓国ミュージカル「HARU」
撮影：阿部章仁
